棋譜並べ(天野宗歩編)

はじめに 将棋倶楽部24掲示板 フリートーク 棋譜並べ(天野宗歩編)

このトピックは 20件の返信 を含み、 6投稿者 が参加し、  kannju 2/18(土)15:48 によって最後に更新されました。

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  • #5565
    koukouheihei
    koukouheihei
    参加者

     右玉の棋譜並べも楽しいものですが、最近「天野宗歩の棋譜は本筋を学ぶことができる」と知り、早速天野宗歩先生の棋譜をじっくり1時間ほどかけて並べてみました。

    第1局 天保4年(1833)5月19日

     21手目5六歩には驚きました。よく調べてみますと、天野先生が角交換腰掛け銀の形を生み出されたようです。
     
     41手目、3五歩、現在では3六歩と控えて打つことが多くなっていますね。

     43手目、位を取りじっと引く。感心しました。

     49手目、3五の歩を支えているのでしょうね。それに対する7二角。私の第一感と一致しました。
     
     54手目、歩を垂らし桂得を狙います。この手も私の第一感と一致しました。

     56手目が鋭いですね。同歩だと3七歩成、同飛、1八歩打で駒得に成功します。

     61手目、角を呼び寄せて捕獲を狙います。しかし宗歩先生の指し方が秀逸でした。

     62手目、この手では私の読みは6四歩打でした。しかし、本譜6二飛。自然な手で感心しました。
     
     64手目、7三桂も私の第一感の手でした。以下7四銀なら6四飛、7三銀不成、6三飛、7二銀不成、6二飛、となり8六歩~8八歩を狙えば先手優勢になるとのことでした。
      
     68手目、この手に感心しました。だれでも6六歩を狙い筋として思い浮かびますが今すぐにはうまくいきません。そこで5五銀とし6六の地点を支える。基本的な手ですが勉強になります。

     72手目では絶対同銀だな、と思っていましたが6四銀。流石ですね。

     84手目4五桂。守りの金に働きかけるのが急所ですね。その後美しい寄せ方で完勝でした。

     この棋譜覚えてしまいました(笑)せっかくトピックも作ったことですし、うまく活用していきたいと思います。

    #5567
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    「棋聖天野宗歩手合集(内藤九段著)」で内藤九段は、”宗歩は実力を映す鏡”と題し、前書きを書いています。
    内藤九段が奨励会の2.3級の頃、先輩達が「宗歩の強さはプロ初段くらいではないか」と言ってるのを聞いた。
    そして内藤九段が奨励会を卒業し、プロ四段になって棋譜を並べてみて、
    「いやプロの五、六段の強さがある」と思った。
    そして七、八段になると、「今現れてもA級八段で通用するのではないか」と思った。

    そんなようなことが書いてあるんだけど・・・・・・・

    棋譜並べにはそういう部分があってね、
    弱い人には強い人がどれくらい強いのかわからないのよ。
    例えば、県名人クラス、全国アマ強豪クラス、プロ棋士クラス、プロ高段者クラス、タイトルフォルダークラス、
    棋譜だけを見て、それがどのクラスの対局なのかわかる人はほとんどいない。
    それがわかるようになるのは、そのクラスと同じくらいになってからか、追い越してから、
    それまではわからない。

    #5574
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    文中で「プロ初段」としていますが、本の中でそのような言葉で書いてありますので、
    そのまま使っています。

    それから、書かれてあるのと全く同じなのはまえがきのタイトルだけです。
    中身は同じにすると引用になってしまうので、自分流に変えています。

    #5575

    prozac
    参加者

    「引用」なら、明記すれば著作権法違反にはならないと思いますが。
    それ以外にお考えがあるのであれば、何も言いません。

    #5576
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    同じのが2つ出来たので、下を読んで下さい。

    #5577
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    私は本やネットに書かれていることで、同じであることが必要なもの以外は、
    全て自分の言葉に置き換えてきました。
    何故そうするかというと、自分の中ではその方がのぞましいだろうと思っているからです。
    それは、違反だから、違反ではないからで線引きをしているわけではありません。

    人は、現在の罰則の有無だけで、やってよいか、やらない方がよいかを判断しているわけではないでしょう。
    罰則がないイコール、やっても構わないこということではなく、それは罰則がないというだけのことで、
    仮にやったとしても罰を受けなくてすむということだけだと思います。
    違反に関しては、ここから先は罰則が適用されるという、最低ラインの線引きだと捉えた方が良いのではないですかね。

    >それ以外にお考えがあるのであれば、何も言いません
    著作権法違反になるとかならないとかで、引用の部分を書き加えたわけではありませんので、
    このことに関しては何もいうことはないかと思います。

    #5578
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    引用にならないようにしている理由は書いたとおりですが、
    なぜそのことをわざわざ書いたかというと、
    読んだ人の中には、それと全く同じ文章が本に書かれていたと誤解する人もいそうなので、
    あえて、違うものだということを書き加えたのです。

    #5579
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    ここで書かれている天野宗歩の第1局は、「棋聖天野宗歩手合集」でも第1局となっているので、
    この本を元にアップしたことも、かなり考えられます。

    当時宗歩は18才、このトピックで最初に紹介している5六歩だけを書くと、
    これは銀を中央に持っていく意味だが、ならば角交換しているので、
    腰掛け銀にした方が良い、というようなことが解説に載っています。

    これに対し後手の宗歩は5四銀としており、これが角交換腰掛け銀誕生の一局ということが、
    解説の最後に載っていました。

    相掛かりではこの違いを新旧対抗形というのですが、5筋を突かない方が良いと結論付いたのはそれからずっと後で、
    そこに至るまでには先人たちの長い間の試行錯誤があったのですね。

    #5580

    prozac
    参加者

    一言だけ。
    著作権法には改変禁止規定がありますので、その点はご留意下さい。

    #5581
    koukouheihei
    koukouheihei
    参加者

    「宗歩は実力を映す鏡」という言葉は聞いたことがありましたがそういう意味だったんですね~。

    #5582
    ペンギン
    ペンギン
    ブロック済み

    内藤9段が書いた天野宗歩手合い集、本の装丁がとても優れているように感じました。
    内容については読んでもらうしかないですが手に取った時にかなりわくわくしました。

    古い棋譜なのでどこまで現代の将棋のエッセンスをくめるかは私には分りかねます。
    もしも余裕があるなら購入するのもお薦めです。

    #5583
    koukouheihei
    koukouheihei
    参加者

     値段がなかなかのものですからねぇ(笑)ちなみに「名局集シリーズ」を持たれている方おられませんか?
     棋譜並べをするときにやっぱり解説付きのほうがいいのかなって思えてきて。。

    #5584
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    天野宗歩というともうひとつ忘れられない本があって、それが「棋聖忍者天野宗歩」

    これは将棋アマ六段のミステリー作家斉藤栄さんが、「近代将棋」に16年間連載したもので、
    天野宗歩が亡くなったのが44才、斉藤栄さんが書き始めたのが44才、
    資料を集め、いよいよ書くぞということだったのかも知れません。

    ちなみにこの前から単行本にはなっておりそこでは「小説天野宗歩」
    それが棋聖忍者となったのは、
    天野宗歩自体がミステリアスで、将棋一筋とは考えられず、
    諸国を廻ってひそかにその土地の情報を集める忍者だった可能性もある。
    というわけで、この小説は忍者説に元づいてかかれているからです。

    とはいえ資料的価値も高くて、例えば、天野宗歩と改名したのが1852年の5月、
    第1局が書かれていたのが1933年5月で18才だから、37歳の時、亡くなる7年前のことです。

    前置きは長くなりましたが、この第1局も小説の中で登場します。

    留次郎(宗歩)が江戸から京に向かう途中、尾張藩の人(勝浦利右衛門)と戦うことになります。
    それが天保四年四月九日 名古屋上田頼母宅です。
    ここで留次郎は先手と後手を入れ替え1局ずつ行い、両方の対局とも勝ちをあげます。

    それで面目をつぶされ、このままではと送られた刺客が今回の対戦相手久米可六です。
    時は天保四年五月十九日 手合いは平香交じり

    1局目は香落上手で負け、ここに書かれているのが次に指した平手対局です。
    対局の進行状況も書かれていますが、それはさすがに棋譜からの想像でしょうから触れずにおきます。

    実際の資料に則っての小説なので、読んでるとかなり面白いです。

    #5585
    koukouheihei
    koukouheihei
    参加者

    追体験ができそうで興味深い本ですねー。

    #11832
    ignag_18
    ignag_18
    参加者

    六夢Ⅱさん、こんにちは
    始めまして、田仲と申します。
    集英社文庫「棋聖忍者天野宗歩」と、
    光風社出版 単行本「小説 天野宗歩」とでは、
    内容が違うのでしょうか?
    よろしくお願いします。

    #11833

    kannju
    参加者

    内藤九段著 棋聖天野宗歩手合集 はいい本です
    160局も(残存する棋譜を網羅)あり 117局は内藤九段が解説しています
    ェピソード(言い伝え)も書いてあり 読み物としても面白いです
    私は棋譜並べはあまりしませんが この本は今でも時々並べています
    今香落ちを並べていますが あの有名な木村名人の将棋大観も
    天野宗歩の実戦を参考にしていると思われるところがあつて興味深いです
    それと 天野宗歩忍者説は松尾芭蕉忍者説と同じで 幕府が旅の話を聞いたことはあつたかもしれませんが
    あくまで想像です

    #11911
    ignag_18
    ignag_18
    参加者

    kannju さん、はじめまして
    そうですか、棋聖天野宗歩手合集はいいですか・・
    平手=35局、駒落ち=82局、補遺=43局
    (4500円+消費税)/160局≒30円/局
    1局当たり30円ほどなのですね。
    香落ちの棋譜でこれはというのを紹介ください。
    並べてみたいので・・
    よろしくお願いします。

    #11912
    ペンギン
    ペンギン
    ブロック済み

    こんばんは~
    いつも1局あたりの単価を計算しているんですね。すごいな。

    図書館で借りればただで済みそう。リクエストしてみてはいかがでしょうか。

    #11913

    kannju
    参加者

    香落では第42局と第47局の 上手大橋柳雪との対局ですかね
    第42局宗歩勝(18才)第47局宗歩負け(20才)
    大橋柳雪は宗歩が師と仰いだ強豪です
    第47局は34飛33桂の香落の理想形を上手に許し
    さすがの宗歩も苦戦しています

    #11914
    ペンギン
    ペンギン
    ブロック済み

    とはいえ、一冊の棋書が高いのは事実でした(;´・ω・)

    天野宗歩手合集、今からもう一度買おうとは思わないですものねえ。

    #11922

    kannju
    参加者

    実戦集でも図式集でも いいつくりの本は高いですね
    文庫本でいいから 安くしてもらえると買いやすいですね
    内藤九段著棋聖天野宗歩手合集4500円で安くはないですが
    日本将棋体系の 中原誠著天野宗歩が25局で2400円にくらべると
    お買い得だと思います
    しかし 図書館にもいい本がけつこうあるし
    リクエストもできるみたいなので 図書館を利用するのもいいですね
    内藤國雄著棋聖天野宗歩手合集 本屋にはないと思いますが
    古本屋で3800円で売られています

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