私はマスコミが騒いでいるとは見ておらず、単に取り上げている(知らせている)レベルだと思うのですが、
取り上げて知らせる価値は充分にある快挙だと思っています。
女性がプロ棋士を目指すというのは、私なんかが想像出来ないくらいに大変なことだろうと思うわけで・・・・
例えばプロ棋士になれるかなれないかはその人の将来がかかっている一大イベント、
プロ棋士になれるのは奨励会に入った人の5分の1とされていますが、現在一番新しいプロ棋士の棋士番号が303ですから、それだけの人がプロ棋士になった実績がある世界です。
しかしながらこれまでにプロ棋士になれたのはすべて男性であり、女性にとっては前人未到、それどころか奨励会一級の壁が破れないという状況のなかでプロ棋士を目指して日々戦っており、女性にとってはとても厳しい現実が過去の実績としてあるわけです。
それが2012年、里見さんが女性で初めて初段になり、そこからひとり、またひとりと初段の壁を超え、そして奨励会最高位そして最後の難間三段リーグまでたどり着いた。
将棋人口からして男性の世界といって良いかと思う将棋の世界において、そこまでたどり着いただけでも凄いことですよ。
そこまでかかるのに蛸島女流五段が奨励会に入会してから50年以上の月日を費やしていますし、それを男性と同じ視線ではみれないと思います。
ちょっとずれちゃうけど、これはこれまでの女性へのアプローチに対する結果がこんなにも時間が遅くさせたのだと思います。
やはり女性だけの大会を、小学生、中学生の単位でどんどん開けるようにしていかないと(高校はあるけど)
そうしないと中々女性は集まらないし増えていきません。