▲57銀型四間飛車

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このトピックは 4件の返信 を含み、 4投稿者 が参加し、  青雲 12/19(木)19:10 によって最後に更新されました。

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  • #689

    青雲
    傍観者

     初手▲18香の記事の回答どおり、「将棋・序盤のStrategy」を見てみました。いろいろな戦形が載っていて、詳しいですね。さて、今回の質問はそんな「将棋・序盤のStrategy」から見つけた、「▲57銀型四間飛車」についてです。
     後手の右四間対策として知られていますが、糸谷流右玉に組まれてどうなんでしょう?

     因みに、私が最近採用している「mekuriya流」は玉の薄さがネックです。
     右玉だと、堅さで劣るのを嫌うのでしょうか?そこに勝ち難さがあるのでしょうか?
     回答、よろしくお願い致します。

    #691

    kurukuru
    参加者

    「将棋・序盤のStrategy」でも管理人さんが「四間飛車」の「私の実戦」の「糸谷流 実践 棋譜検討」で右玉にされると自信がないと言っています。確かに僕も57銀は抑え込みに弱いというのはもっともだと思います。確かに糸谷流右玉は有効かもしれません。
    質問を読む限り、「四間飛車」の「私の実践」以外にも「▲57銀型四間飛車」について乗っていたように見えるのですが、どこでしょうか?それとも私の読み方が悪いのでしょうか?
    あと、「mekuriya流」とはどんな戦法ですか?右玉の一種ですか?教えてください。

    #692
    六夢Ⅱ
    六夢Ⅱ
    参加者

    57銀型四間飛車VS糸谷流右玉は、検索したら実戦を解説してるのがありましたが、この戦型自体興味がないのでそれ以上は見ませんでした。
    どんな内容だったのか、両方のキーワードで検索すれば出てくると思うので、興味のある方はどうぞ。

    相手が右四間をにおわしたこの局面は▲7八金が一般的ですが▲57銀からの四間飛車も有力とされています。
    この有力という言葉が曲者でして、▲7八金より▲57銀の方が有力なら多くの人が▲57銀を採用します。
    ところが▲7八金が一般的ですが▲57銀も有力となってる場合は▲7八金がやはりメインです。

    私が見たのでは▲7八金と上がったのが250局、▲57銀と上がったのが36局、糸谷流右玉は新しい戦法なので2005年以降を見たら、▲57銀と上がったのが15局ありまして、糸谷流右玉を採用したのは先崎VS中村修戦の1局だけでした。

    この形は相矢倉を目指した時になるのが一般的で、振り飛車党が自然に指してこの形になるのは、ノーマル中飛車を目指してる時くらいのものだと思います。
    そこでノーマル中飛車を使う人はここで△6四歩と突かれたらどうするのかなと想像すると、普通に中飛車を目指して57銀型四間飛車に変更するということはほとんどないような気もしました。

    そこで57銀型四間飛車に糸谷流右玉に組まれたらどうなのか?ですが、先手はどんな戦型を目指してこの駒組みをするのかですね。
    最初から57銀型四間飛車目指すということなのか?それとも相矢倉の予定だったけど相手が右四間なので、一般的な▲7八金ではなく▲57銀を選ぶということなのか?それとも中飛車の予定が57銀型四間飛車に変更となるということなのか?

    最初から57銀型四間飛車を目指すなら糸谷流右玉の対策も考える必要があるけど、矢倉の予定なら▲7八金で問題ない、
    となると、今現在振り飛車に多くの魅力的な戦法がある中で57銀型四間飛車を目指すメリットは何かというと、よくわからないわけで、
    単なる右四間飛車対策なら7八金やノーマル中飛車で良いと思うのですけどね。

    よくあるのは、相矢倉のつもりが相手が右四間飛車できたので、いつも7八金ばかりじゃ飽きちゃうから、たまには気分転換で57銀と上がってみるかって感じですけど。

    それに対して糸谷流右玉側ですけど、後手はこの段階では矢倉対右四間飛車を想定していたはずなんです。
    これは、最初から振り飛車に対して糸谷流右玉をも視野に入れて指すのとは全く違うわけですから、
    相手が矢倉ではなく振り飛車にしたからといって、ほとんど考えてなかった糸谷流右玉を採用するというのは、かなりやりずらいです。
    それが私が見たら1局しかなかった(実際はもっと指されているでしょうけど)ということにも、つながると思います。

    #695

    mekuriya
    参加者

    ▲57銀型四間飛車は、矢倉指向の先手に対して後手が△6四歩と右四間を匂わせてきた時の先手の手法だと認識しています。
    ▲57銀型四間飛車
    この実戦例でも、右四間飛車の雄、中川八段が△6四歩と指したのを見て、谷川九段が▲5七銀と着手しています。
    だから▲57銀型四間飛車といっても四間飛車の変化ではなく、矢倉模様からの変化です。実際、数少ない実戦例でも先手は居飛車党ばかりで振り飛車党は少ない。
    ▲5七銀を見て、後手が右四間飛車模様から糸谷流右玉に変化するのも有力なんでしょうけど、そもそも▲57銀型四間飛車自体がマイナーな戦法なので、研究するかいもなさそう。
    私は▲7六歩には△3四歩ですし、▲7六歩△8四歩には▲6六歩ですから、どちらも持つ事はないです。
    私の右四間対策ですか?以下が進行の一例。
    ▲76歩 △34歩 ▲26歩 △44歩 ▲48銀 △42飛 ▲68玉 △62玉
    ▲78玉 △72玉 ▲46歩 △62銀 ▲47銀 △45歩 ▲同歩 △同飛
    ▲48飛 △88角成▲同玉 △42飛 ▲78銀 △32銀

    ▲47銀と銀が浮いた瞬間に、△45歩と開戦してさっさと角交換するのがポイントです。
    では▲47銀でなく▲58金右とされたらどうするか。それでも△45歩と開戦します。
    △45歩▲同歩△88角成▲同玉(▲同銀)△22銀▲47銀△45飛と指し進めます。
    この手順では、慌てて歩を取り返さずに角交換してからじっと△22銀とするのが超重要なポイント。
    ▲47銀の時と同じように△同飛としてしまうと△44歩で痺れてしまうのです。
    一呼吸置いても、居飛車は右銀が出遅れているので▲45歩を守る手段がありません。逆に▲47銀の時はすぐ歩を取り返す必要があるわけです。
    結局のところ、▲47銀でも▲58金右でも形勢は互角です。これがmekuriya流の全てではありませんが、△62銀の早囲いで居飛車のあらゆる戦法に対応可能な四間飛車とだけ今回はご理解いただきたい。

    #703

    青雲
    傍観者

    kurukuruさん、確かに記述がありました。mekuriya流四間飛車とは、四間飛車から、右玉に組む戦法です。かなりの読みと感覚を要する戦法です。「千里の道も一歩から」とは言いますが、この戦法は、地道な努力で感覚を養う戦法ですね。
     mekuriyaさん、六夢Ⅱさん、藤井九段の著書には、右四間飛車に対しては居角・居銀が最善との記述があります。確かに、ノーマル中飛車に組むと、右四間の攻めを受け流せるように思います。7筋位取り四間飛車もそうですが、マニアックな戦法なので、指す方の思考としては、
     ①新しい有力手が見つかった
     ②自分の好みで指している
     のいずれかでしょう。
     また、▲57銀型の長所としましては、右玉に来た際に、4枚振り穴に組めるというところでしょうか。広瀬七段の振り穴も、銀の位置は47までです。堅さで上回るといった感覚がある方でないと、そのような手は指さないものと思われます。勝ちやすさは判りませんが、指しやすさで判断すれば、糸谷流右玉は有力なのでしょう。
     ご回答、誠に有難う御座いました。

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