8段だからプロ棋士同士の戦いを指していると思いますが、これは私には全くわからないです。
まず段位ですがプロ棋士の場合、段位が上の人ほど強いとは一概にはいえません。
プロ棋士になり規定の実績を上げれば段位はどんどん上がっていき、そして上がった段位は下がることがありませんので。
実際の実力は老化現象と共に下がっていっても、段位は上がっていったりしますし。
同じ時間設定で指して、4段より強い8段もいれば弱い8段もいるほど8段といっても実力はバラバラなのです。
対して4段はプロ棋士になってまだ一番下の段位ですから、年月があまり経っていない、つまり若いということです。
若いので歳を取った人より頭の回転が速い、ゆえに早指しも得意です。
ならば4段が一手10秒、8段が一手30秒だったらどうなのか?
これすらどうなのかわからないです。
ちなみに10秒といっても10秒しか考えられないわけではありません、
相手が29秒考えてくれれば39秒、25秒考えてくれれば35秒、15秒なら25秒考えられます。
相手が1秒で指せば11秒しか考えられないわけですが。
対して30秒の方は、相手が9秒で指せば39秒、5秒で指せば35秒、1秒で指せば31秒で、そんなには増えません。
持ち時間10秒なのにそんなに沢山考えられたのではたまりません。
おまけに30秒の方はどんなに増えても10秒しか増えないのに。
だったら30秒の方は相手に考えさせないように5秒くらいの早指しで指しますか。
しかしこれだと持ち時間が10秒の方が時間を沢山使うという逆転現象が起きたりします。
何をどう考えて自分に有利な時間の使い方にするのか、難しいところです。
ところで8段の人が一手10秒で4段の人が一手30秒の戦いですが、
4段の人が一手5秒で指して、8段の人に考える時間を与えない方が、案外勝率が高くなるのかも知れません。
これとてどうなのかはさっぱりわからないのですが。