序盤戦略研究

このトピックは 17件の返信 を含み、 3投稿者 が参加し、  kurukuru 5/17(土)22:58 によって最後に更新されました。

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  • #1300

    青雲
    傍観者

     “量”と“質”両方を重視した序盤の戦略研究をしたいと思っている。皆様の多くの意見をお待ちしております。
     第1回 横歩取り△3三角に▲同飛成
    初手からの指し手
    ▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛
    △3三角▲同飛成△同桂▲7七角打
     初手から横歩取りの出だしになり、▲3四飛と横歩を取る。それに対しての応手は主に3つとなる。有力な順としては
    △3三桂、△8八角成、△3三角の3つで△3三角が最有力の手だ。それに対し、なんと先手▲同飛成!
     これが今回のテーマだ。「序盤は飛車より角」とは言うものの、果たしてこれでバランスが取れているのか?何はともあれ研究してみよう。
     ▲7七角打に対し、△8八飛成が最有力。▲同金は常識外。となると、▲同角だが、△2七飛で指しやすいと思っている。これに対し、▲2八歩は△2四飛成で後手優勢。▲2八飛は△同飛成、または△2六歩が有力と思われる。ただ、△2六歩に対しては▲3八金と上がる手がありそうで、形勢難解か、やや後手ペースの感はあるが、少し先手玉が安定しているように思える。基本的に先手に▲3八金の形を代償なしに作らせてはいけないと思っている。そのため、△2七飛に▲2八飛△同飛成▲同銀△2七歩▲3九銀△2一飛(△2四飛もあるが、当たりが少ない位置の方が良いと思う。)▲3八金△2八角で後手優勢。この場合、拠点が2七に作られているの大きいと思う。乱戦必至の戦いになる。なお、手順中の△2七歩に対して、▲同銀に対しては、△2八歩は勿論のこと、△4五桂もあるのではないかと思っている。また、テーマ以前で、▲3三同飛成に対し、△同金はこの場合角の当たりになっているので本譜より劣る。△3三角に対し、▲同飛成~▲7七角打と指すのは、後手が優勢になる。次回は更に詳しい研究として△2七歩▲同銀△4五桂として、指す手順を考える。
    ■今回の結論■
     △3三角という手を真っ向から咎めることはできない。その為、▲3六飛と引く手や、青野流が多く指されている。

    追伸 なお、この連載は将棋の技術を高めるだけでなく、私の文章力を上げる為に表現方法や、文法を工夫して書くこともあります。多少文章表現がおかしい部分もあると思われます。その様なときに、面倒だとは思いますが、私の方にご報告をしてくださると嬉しいです。次回もお楽しみに。
                                                taka-hiro.s

    #1305

    青雲
    傍観者

     第2回 △2七歩▲同銀に△4五桂
     前回に結論を出してしまったが、△4五桂の方が有利を拡大できる気がする。様々な手を研究した方が、研究の幅が拡がるだろう。では、早速検討を始める。
    初手からの指し手▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△3三角▲同飛成△同桂▲7七角打△8八飛成▲同角△2七飛▲2八飛△同飛成▲同銀△2七歩▲同銀△4五桂
     △4五桂がこの形の急所だ。受けるとすると、▲5八玉だが△2八歩で優勢だと思う。△4五桂▲5八玉の交換は後手にプラスになっている。

    #1308

    b.one.soul
    参加者

    アマで得意とするかたがいる裏定跡ですね。
    7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△3三角▲同飛成△同桂▲7七角打△8八飛成▲同角△2七飛▲2八飛△同飛成▲同銀△2七歩で
    27歩は同銀ではなく39銀と戻るのが気になるところ。

    #1310

    青雲
    傍観者

    >b.one.soul様
     私の研究では、△2七歩▲3九銀に対しては、△2一飛▲3八金△2八角で後手優勢が私の研究の結論です。次回からは、四間飛車対急戦の戦いを研究していきます。お楽しみに。

    #1312

    青雲
    傍観者

     将棋の序盤には沢山の可能性がある。今回からは、四間飛車対急戦の戦いについてやっていきたい。この戦形は桜の葉脈と同じくらい、多くの変化があるので、地道にやっていく。
     まず、今回は先手四間飛車対後手△7二飛亜急戦を研究したい。
    初手からの指し手
    ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二銀▲3八銀 △5四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲7八銀 △4二玉▲6七銀 △3二玉 ▲4八玉 △5二金右 ▲5八金左 △4二銀▲3九玉 △8五歩 ▲7七角 △7四歩 ▲2八玉 △5三銀左▲5六歩 △4二金上 ▲4六歩 △7二飛 ▲7八飛 △6四歩
    これが基本の形だ。先手の応手は幾つかあるが、私の研究結果では、▲8八飛と、▲9六歩
    の2つが最有力。▲4七金、▲3六歩は普通の対応だが、先手が面白くない。▲4七金に対して有力な手法は、△7五歩▲同 歩△同 飛▲8八角△7八飛成▲同銀△6五歩という手順で、確か1局だけプロの前例があった気がします。恐らくですが、b1組の鈴木・木村戦です。
    ▲3六歩も考えられるが、△6五歩が良い手に見える。▲同歩△7七角成▲同桂△8二飛▲8八飛に△4六角成が王手になる。タイトル戦で現れていた。その為、消去法で▲8八飛にたどり着いた。▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7六歩 △7二飛▲8六歩 △8二飛 ▲8五歩 △7三桂 ▲7五歩 △8五飛▲7四歩 △8八飛成 ▲同 角 △8七飛 ▲7七角 △8九飛成
    ▲7三歩成 △同 銀 ▲2六桂という進行が予想されるが、この手順は若干先手が良く見える。後手はもう少し変化できないのか。これは次回に検討する。
    では、もう1つの手段は、▲9六歩だ。これに対しては、△9四歩 ▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛▲7六歩 △7一飛 ▲8六歩 △7三桂 ▲7五歩 △8一飛
    ▲7四歩 △8六歩 ▲同 角 △6五桂 ▲8七歩というような展開になるだろう。これに変化を求める指し方を研究する。次回は▲8八飛、▲9六歩から派生した形を検討する。お楽しみに。

    #1313

    b.one.soul
    参加者

    なるほど、△2七歩▲3九銀に△2一飛▲3八金△2八角となれば後手が良さそうですか。
    ということは、△2七歩▲3九銀△2一飛に歩切れをついて▲8五飛と攻め合いを目指してどうか、
    △28歩成には▲81飛成△39と▲同金
    △72銀には▲82歩
    などでしょうかね。
    また、△2七歩▲3九銀に△2一飛▲3八金△2八角までさせておいてから、85飛とかも難しそう。
    以降は詰む詰まないまでの研究の戦いかもしれませんね。

    #1314

    青雲
    傍観者

     第4回 ▲8八飛から派生する形の研究
     前回進んだ局面は後手が良くなる変化が多かった。少し捻って先手の変化手順を研究する。△7三桂までは自然な対応である。▲8四歩には△8五歩▲7五歩△8四飛▲7六銀△9四歩で、 将来、△5五歩などと攻めた時に、7六の銀が遊んでしまう。
     また、前回の局面で△8五飛に▲同飛と取ると、△同桂で角当たり。加えて先手陣に飛車を打ち込まれやすい。また、△8七飛に▲7七角は考えづらい。
     という訳で、結局は▲2六桂の局面まで進む。
     次回は▲9六歩を考えたい。
     

    #1316

    青雲
    傍観者

    >b.one.soul様
    >△72銀には▲82歩などでしょうかね。
    との事でしたが、▲8二歩は研究しがいがあります。基本的に▲3八金は収めようという手。ただ、サンパチに金が上がると、後手の攻めが早くなる可能性がある。先手の方が▲8二歩が早いと見ていたら指すでしょう。亜急戦の研究と並行して、▲3三同飛成戦法も研究していきます。お楽しみに。

    #1317

    青雲
    傍観者

     第5回 ▲9六歩から派生した形の研究
    初手からの指し手
    ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二銀▲3八銀 △5四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲7八銀 △4二玉▲6七銀 △3二玉 ▲4八玉 △5二金右 ▲5八金左 △4二銀▲3九玉 △8五歩 ▲7七角 △7四歩 ▲2八玉 △5三銀左▲5六歩 △4二金上 ▲4六歩 △7二飛 ▲7八飛 △6四歩▲9六歩
     まず、大前提として、▲9六歩に△9四歩と受けなかったらどうなるか。△7五歩だと、飛車交換で高美濃の側面が弱くないので、後手優勢。その他に△6五歩は前述手順と同様に進むと、△4六角成が王手にならないのだ。つまり先手にならない。となると、自然に端は受けることになるだろう。▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7六歩 △7二飛▲8六歩 △8二飛 ▲8五歩 △7三桂 と進んだとき、▲9七桂と受けることが出来るのが▲9六歩の効果だ。▲9六歩 △9四歩 ▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛▲7六歩 △7一飛 ▲8六歩 △7三桂 ▲7五歩 に△7一飛が好手。と金による当たりが無いのが良い。そう考えると、前述の▲9六歩以下△9四歩 ▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛
    ▲7六歩 △7一飛 ▲8六歩 △7三桂 ▲7五歩 △8一飛▲7四歩 △8六歩 ▲同 角 △6五桂 ▲8七歩という展開は自然で、形勢は難しい。なお、▲8八飛に対し、▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛▲7六歩 △7一飛 ▲8六歩 △7三桂 ▲7五歩 △8一飛▲7四歩 △8六歩 には▲同飛が効く。次回は亜急戦のまとめをしたい。

    #1362

    青雲
    傍観者

     第6回 亜急戦まとめ
     今回は、先手四間飛車に対する亜急戦のまとめをしたい。
    初手からの指し手
    ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △6二銀▲3八銀 △5四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲7八銀 △4二玉▲6七銀 △3二玉 ▲4八玉 △5二金右 ▲5八金左 △4二銀▲3九玉 △8五歩 ▲7七角 △7四歩 ▲2八玉 △5三銀左▲5六歩 △4二金上 ▲4六歩 △7二飛 ▲7八飛 △6四歩
     プロ棋界では、「阿久津流」と言われる指し方だ。先手には4通りの指し手があることは以前紹介したとおりだ。順にまとめていく。
    ①▲4七金に対しては、△7五歩▲同 歩△同 飛▲8八角△7八飛成▲同銀△6五歩▲8三飛 △6六角 ▲同 角 △同 歩
    ▲8一飛成 △7九飛で後手優勢と紹介した。手順中の▲8三飛で▲8二飛なら、△7三桂▲81飛成△6六歩▲9一竜△7七歩で後手優勢。
    ②▲3六歩は、△6五歩▲同歩△7七角成▲同桂△8二飛▲8八飛に△4六角成が王手になる。難解ながら後手ペースかという将棋。
    ③▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲7六歩 △7二飛▲8六歩 △8二飛 ▲8五歩 △7三桂 ▲7五歩 △8五飛▲7四歩 △8八飛成 ▲同 角 △8七飛 ▲7七角 △8九飛成▲7三歩成 △同 銀 ▲2六桂で先手優勢。この手順は変化のし様がないように思える。ただ、真理はわからない。皆様の意見をお聞かせ下さい。
    ④▲9六歩に対しては、△9四歩 ▲8八飛 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛▲7六歩 △7一飛 ▲8六歩 △7三桂 ▲7五歩 △8一飛▲7四歩 △8六歩 ▲同 角 △6五桂 ▲8七歩でやや先手指せる。
    以上で亜急戦の解説を終わる。御意見・ご感想をお願いします。

    #1381

    青雲
    傍観者

    第7回 亜急戦補足
     後手番亜急戦は、先手四間飛車に対しての有力策です。お試しあれ。特に、先手で藤井システムを採用する方相手には有力です。後手番鷺宮定跡を使うより絶対得です。参考棋譜を載せておくので、ご参考までに。今回で亜急戦の解説を終わる。
    亜急戦参考棋譜

    #1382

    青雲
    傍観者

     連載前期で紹介しておりました、▲3三同飛成戦法の参考棋譜をご紹介する。公式戦でも現れていました。the・乱戦という内容であった。これからは、実戦譜の解説をしながら、序盤の研究をして行きたいと思っている。
    ▲3三同飛成戦法

    #1383

    青雲
    傍観者

     第8回 ダイレクト向かい飛車の研究
    今回から、後手番ダイレクト向かい飛車の研究をしていく。ダイレクト向かい飛車は後手番で、手損をしないで飛車を振ろうという欲張りな作戦だ。この戦法は、近年著しい進化を遂げた。誕生は割と最近で、佐藤九段が先手番で採用した。
    ダイレクト向かい飛車誕生の1局 佐藤康光vs森内俊之
     この将棋は、nhk杯決勝という大舞台だった。先手は、端歩に2手掛けてから向かい飛車へ。後手は△4五角と反発し、激しい戦いになった。と、手が進むにつれ、展開は一転。先手は銀冠、後手は矢倉に組む持久戦模様に。最後は即詰みに討ち取った先手の勝利。上の棋譜を是非とも閲覧願います。

    #3524

    青雲
    傍観者

    ▲7六歩△4四歩の研究
    初手より▲7六歩△4四歩▲同角△4二飛▲5三角成△4七飛成で下図

    以下▲4八銀△4六竜で如何なる事となりましょうか。△4五竜は▲6三馬があります。

    これで▲5八金右とやると・・・△3四歩で忽ち先手不利。

    先手の対抗策は他にもありそうです。

    #3525

    青雲
    傍観者

    私の研究では▲4八銀は疑問手。ここは▲5八金右で良いと思っています。
    △4六竜で先手がボロボロ歩を取って行く展開になれば先手良しです。
    下図は△4六竜まで

    #3526

    青雲
    傍観者

    「先手1筋位取り四間飛車について」
    ▲7六歩△8四歩▲1六歩△3四歩▲1五歩△8五歩▲6八飛の出だしの作戦ですが、結構難しい。
    △4二玉には▲2二角成と角交換をし、「手損とは悪手を押し売る事なり」を実践。

    以下△同銀▲8八銀△6二銀▲7七銀で上図です。これは一例に過ぎませんが、有名な3枚替え定跡などもあります。

    #3596

    青雲
    傍観者

    「二枚落ち・ド裏定跡」
    △が上手、▲が下手です。
    △6二金▲7六歩△5四歩▲4六歩△5三金▲4五歩△5五歩まで

    尚、上図の△側が上手で持ち駒の飛・角は無いものとお考え下さい。面倒ですが、すみません。
    この作戦は、上手が超多面指しで使う奥の手の様です。これを使ってくれたら・・・
    色々なことが出来る気がします。

    たとえば、スタンダードに▲2六歩~▲2五歩でも十字飛車の筋をちらつかせる。それから、一旦カニ囲いも出来ますし、なかなかの得策かと。他には向かい飛車からの棒銀速攻。上手は△5四金~△6二銀~△5三銀という駒運びが一般的なようです。結果的には△5五歩止めをやるなら、5三の駒はまだしも銀が良いと言うことになると思います。

    #3599

    kurukuru
    参加者

    ▲2六歩~▲2五歩は△5五歩に対してすぐにということでしょうか?
    それなら▲2六歩△5四金▲2五歩△4五金▲2四歩△同歩▲同飛△2二歩でどうなんでしょう。
    上手陣に隙がありそうですが一気の攻めは無理そう。
    持久戦になるのであれば上手としては歩得を主張して相当。そんなわけで△2二歩の局面は上手がかなり得してるのではないかと思うのですが。
    ご存知かもしれませんが、先崎学さんの「最強の駒落ち」及び「駒落ちの話」にこの戦法と対策は乗っていました。
    対策は忘れましたが……

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