女性棋士さん
>大事なのは、そもそも44歩が全て自分の意志で選んだわけではないということだ。
大事なのはパックマン戦法という奇襲戦法があり、クリックミスもあったにしろ意図的の可能性の方がかなり高いということです。
それから2手目の2㈣歩ですが、こちらも意図的に突いた人もクリックミスの人もいたかと思いますが、これは角頭歩戦法の序盤ではありません。
角頭歩戦法は昭和に流行った先手番が使う方法と、平成に流行った後手番が使う方法があります。
先手番ですと▲7六歩△3四歩▲8六歩で米長プロの棋書が有名です。
後手番ですと▲7六歩△3四歩▲2六歩△2㈣歩で関西の西川プロがよく使い一時期隠れたブームになりました。
ですので仮に角頭歩戦法のつもりで2手目に△2㈣歩と突いたとすれば、序盤定跡を知らない人が突いたということでしょう。
ですので2手目△4四歩に比べると圧倒的に少ないはずです。
2手目△4㈣歩 全体2227件 有段者347件 級位者1486件
2手目△2㈣歩 全体323件 有段者24件 級位者129件
この数字の差を見れば△4㈣歩においてクリックミスが重要でないことも、△2㈣歩において角頭歩戦法を意図して指された可能性の低いことも一目瞭然です。
当然ながらクリックミスもあったとして仮に△2㈣歩における半分がクリックミスだとして162件
△4㈣歩においても162件がクリックミスだとして1割にも満たない、
そしてミスしたから勝敗がどうのこうのというものでもない。
「中にはクリックミスもあったろうが結果は円グラフのようになった」で十分に統計として活用できる。