じゃんけんと聞いて何を想うか？

[青雲傍観者]

　これは、感覚の話である。将棋に重要な感覚を日本人なら誰もが知っているじゃんけんに譬えて考えてみたい。じゃんけんと聞いて皆様は何を思い浮かべるだろうか？
　答えは無いのだが、簡単な話、「グー」「チョキ」「パー」で良い。そういったイメージが感覚を左右するように思える。将棋で美濃囲いと言われたら何を想うか。「振り飛車」等の答えが出るだろう。
　「歩」と「金」で何を想うか。これは難しい。私の中では「頭金」というイメージがある。こういう感覚を将棋に生かすと大いに役立つはずだ。「飛車」と聞いて、「捌き」、「銀」と聞いて「△5四銀」。これは難しいが、四間飛車の感覚だ。四間飛車にとって大切な、「ゆっくり指す」もそうだ。これは、「四間飛車」と聞いて答えられるのが望ましいと思う。そういったところから将棋の感覚は広がっていく。

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