私個人は豊島名人がB1を抜けるのに4期かかったことから、
何か近年の傾向が見えてくるかといえば、特に見えてくることはありません。
A級とB1の差が縮まったのかは、誰が落ちてもおかしくないし、
誰が上がってもおかしくないという傾向になっていれば、差が縮まったといえますが・・・
A級の中の5人ぐらいは定着しており、残り5人の中から2人が落ちる。
落ちた棋士は数年でA級に戻るがまたすぐ落ちるを繰り返す。
これはA級定着棋士がおり、AB1間をを行き来する棋士がおり、B1棋士がいるということですが、そのイメージは現在も変わっていないように思います。
よってA級とB1の差が縮まったという感じはしないです。
ソフトによる変化については私は、棋士が皆ソフトを勉強に取り入れるようになって差は広がったと思っています。
豊島名人、渡辺三冠、永瀬叡王、これらの棋士には、ソフトを上手く勉強に取り入れている、ソフトとの相性が良いというイメージがあります。
プロの棋士ならほとんどが取り入れていると思いますが、相性が良い、並、悪いがあり、ソフトを勉強のメインに使っていなかった時代と比べ、大きな変化として現在表れていると思っています。
ちなみにこのトピックのタイトルは「豊島新名人」なんだけど、豊島名人に関するトピックということで良いのかな。
何を一番言いたいのかが文章の一番最後にまとめて書かれているというのはよくあるパターンですが、
読んでいると重要なのはA級とB1級の差がどうなのかであって、豊島名人はサンプルとして登場しているだけに見えてくるんですよね。
あと、豊島名人がメインで、B1で4期いた苦労人だとして、A級にはすぐ上がったがそこから名人獲得までの期間が長かった棋士もいるわけで、そうなるとどこのクラスが長いのがより苦労人なのか、期間が長い方がより苦労人だといえないのだろうかと、苦労人比較でいえば思います。
確かにB1だけをみれば豊島名人が一番足踏みしておりそれを苦労とするなら苦労人ですが、当然A級での足踏みもあるわけですからね。