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2013/12/25 14:49 #746
「昭和の戦法」このフレーズから皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
対中飛車△6四金戦法、ヒネリ飛車など、懐かしい戦法の中に、対四間飛車・5筋位取り戦法というものがある。
このトピックでは、この戦法を照らしてみたいと思う。
「森安棋聖には急戦、大山名人には位取りで勝負する」今は亡き全盛期の米長永世棋聖はそう公言していた。
位の厚みを生かす、「泥沼流」の戦い方は、勝負勘に長け、なおかつ深い読みに裏付けられた凄みがあった。
大山・米長戦の将棋では、玉頭位取りが大半を占めたが、中には5筋位取りの名局もある。
第32期王将戦第5局は、その傑作である。駒の繰り替え術は正に米長流。「勝負」という戦いの中に「芸術」が生まれているようだ。
そんな位取り戦法だが、ここ数年はあまり現れない。ただ、稀に出てくる将棋の中には好局も多いように感じる。新四段だった阿部光瑠さんが、時の森内名人を破ったのだ。それも、5筋位取りである。「スケールの大きい」という言葉がピッタリ当てはまるような好局だった。
時代の流れによって戦法は流行・衰退を繰り返すが、特に昭和の戦法にはロマンを感じる。あくまで私は、だが「ツノ銀中飛車」をプロの対局で見たい、という思いが強い。
おっといけない。昔の話をしすぎて、手順を全く解説していない。今回は、棒銀で有名な加藤一二三九段がよく指していた作戦を見てみたい。
初手からの指し手
▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀△3二銀▲5六歩△4二飛▲6八玉△6二玉▲7八玉△7二玉
▲5八金右△8二玉▲5五歩△7二銀▲5七銀△4三銀▲5六銀と組む。
そこから、▲6八銀と上がり、6筋交換を目指すのだ。
5筋の位は確実に取れるので、1歩を手にしようと言う考え方なのだが、先手の玉の小瓶が空いているため、成否は微妙だ。ただ、ここで無理に仕掛けず、位を取ると先手も十分に戦えるというのが私の見解だ。
先手が6筋交換をするメリットとしては、
①終盤に▲6九歩という底歩が打てる(これは巧い手だ。)
②2筋攻めに勢いをつけさせる
と言った感じである。
今回は加藤流の解説にとどまったが、次回からは、左銀による5筋位取りや、位取り衰退の理由についても考えていきたい。
最後に・・・読みにくいかなりの長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり有難うございました。
このシリーズはまだ続きますので、機会がありましたら、少しでも見て頂けると嬉しいです。
2013 冬 taka-hiro.s2013/12/25 20:21 #751確かに5筋位取りは6筋交換が可能ですが、デメリットもあります。
それは振り飛車が金銀桂などを6五の地点に進出可能にしてしまうことと、△6五歩と逆に急所の位を取られてしまうリスクを伴うことです。柿木将棋盤 9384 加藤一二三 vs 大山康晴 1969-10-29 十段戦
それでは加藤一二三十段に大山名人が挑戦した一局を見てみましょう。
96手目の△6六歩がふわっとした好感触。▲同角でも▲同金でも△6四金と進出して次に△6五金とぶつける狙いでしょう。単に△6四金では、▲5三銀でなにをやってるか分からないことになるからです。
それは面白からずと見て加藤十段は▲4五銀と前線に進出する。しかし、どうやらこの手が疑問手だったようです。歩切れを解消し、飛車の横利きを通して、浮き駒の金に連絡する。どうみても自然な好手に見える。
ところが銀が元いた場所に△3六歩と打ち捨てられ、取ってくださいとばかりに△3三桂と捌かれ、と金の利きが無くなった4四の場所に△4四歩と叩かれてしまう。
108手目にぐいっと6四に金を進めた局面では、もう居飛車は容易ならざる形勢になっている感じです。
本局はほんの一例で、5筋位取りは定跡化しにくい戦いになりやすい印象がありますが、6筋の戦いは居飛車の方が一路玉が戦場に近い分、損だと思います。2013/12/26 17:54 #753mekuriyaさんのおっしゃる通り、6筋交換型は居飛車が損をしている。では、持久戦模様で指す手は無いのだろうか?
今回の5筋位取り物語はそれがテーマだ。
話が飛んで申し訳ない。皆様は坂田三吉という棋士をご存知だろうか。時は明治。映画「王将」で有名な三吉氏は、関根金次郎との一戦で、取られてしまう寸前の銀を見て、「銀が泣いている」という名科白を出した。この将棋からは、関西を背負った三吉の熱い思いが伝わってくる。
さて、平成へ戻ろう。先ほどの科白を思い出していただきたい。三吉氏の科白は「銀が泣いている」だった。皆さんは、「泣かない銀」といったら何を思い浮かべるだろうか?
「銀は千鳥に使え」というから、酔った会社員さんのイメージだろうか。私は、この「泣かない銀」がそう、この5筋位取りにあると考えたのである。
どんぴしゃり。私がこの戦法と出会ったとき、そう感じた。銀は斜めにどこでも動けて使い勝手の良い駒だ。
5筋位取りは5筋の位を取った後は2枚の銀を5筋に配置する。堅さでは居飛車穴熊と比べ、明らかに劣るものの、厚み・バランスと言った点では位取りが上回っている。昔の棋士はコレを好んだのだろう。
余談になるが、私の場合穴熊に囲うと、44銀型に苦しめられ、松尾流では、駒の偏りが大きいというデメリットを巧く突かれてしまう。その点、この物語の主人公、5筋位取りは私の心強い相棒になってくれる気がするのだ。
千鳥で右に行きかけた(?)足どりを戻そう。56の銀は位の維持に使う。「位を取ったら位の確保」と言う格言どおりの理にかなった1手だ。そして、もう1つ、57の銀の使い方は千鳥の如く多彩に感じる。厚みを生かした3筋交換を目指す46銀というルート。63歩型に対しての▲6五歩~▲6六銀ルートそして、早仕掛けならぬ、遅仕掛けの▲4六歩~▲4五歩~▲4六銀ルート。そして、そのままの位置で胸を張っている(笑)コースの4つだ。ここからの展開は次回述べるとして、mekuriyaさんの記述にあるように、加藤・大山戦の検討をしてみたい。
序・中盤を見てみると、後手は△3五歩から、三間飛車に組んでいる。ここまで組めれば十分なのではないか。確かに激しい戦いを求めに行った▲4五銀と進出した構想は少し無理があると思う。但しそこまでは十分でしょう。
という事で、今回の「銀」の使い方を述べた。次回は少し、寄り道をして、この戦形特有のテクニックを紹介したい。
2013/12/26 19:16 #755「激指定跡道場2」では、6筋で一歩交換できれば、居飛車一応満足とのことでした。
▲6五歩に対しては△6二飛車がお勧めとなっていました。
2013/12/26 20:56 #758六夢Ⅱさんのコメント通り、6五歩には6二飛が有力で、6筋が争点の戦いとなる。
次回はテクニックを紹介します。実戦にすぐ使えます。是非お楽しみに!2013/12/27 15:15 #761■テクニック紹介■
本日は実戦で使えるテクニックを紹介する。先手の四間飛車、後手の5筋位取りの部分局面。後手5四銀、5二金、4一金。先手4五銀で食いつこうとしている。こんなとき、五分の形勢なら、△4三金と上がって千日手を狙いに行くのがよい。先手用の作戦を用意しておけば、得だ。先手が選べば千日手。別の手を指したならば、△4二金上と上がっておけば、厚みを維持できる。次回もテクニックを紹介したい。2013/12/27 15:27 #764■テクニック紹介■
今回は終盤戦を考えてみたい。先手5筋位取り、後手四間飛車で後手が二筋突破を果たし、29に竜ができた局面。部分局面で挙げると、先手7八玉、6八金、6七金、8六歩、8八角、9六歩。先手の六筋に歩はない。先手持ち駒は歩だ。
後手2九竜、9四歩、9一香で、持ち駒は銀。ここで、絶好の1手がある。時間がある方には考えていただきたい。
因みに回答は次回掲載。是非お考え下さい。2013/12/27 15:30 #765このトピックをお読みになっている方の中に、「定跡手順が載っていない」と言う方がいらっしゃるだろう。しかし、このトピックはまだ出来たばかり。詳しい解説・検討は今後行っていきますので、ご了承下さい。
2013/12/31 18:01 #817正解は▲6九歩。この1手が巧い手だ。解説は次回。
2014/01/01 17:29 #844更新が遅れました。すみません。今年も宜しくお願い致します。
今回は質問があります。局面図の作り方を、教えて下さい。お願いします。2014/02/23 15:23 #1931久しぶりの更新です。2ヶ月近く連載を放置してしまった。申し訳ないです。
さて、今回は簡単な解説に移る。四間飛車に対する5筋位取りには1二香・4一飛の二手が入れば良いとされている。つまり、この二手が間に合わない様な将棋を作っていけば良い。だが、それは中々難しい。そこで6筋交換策を検討している。▲6五歩には△6二飛が有力なのである。これを指されると銀の使い方が難しい。本当にそうなのか?それを確かめるべく、次回は具体的な手順を述べて行きたい。2014/02/23 16:27 #1934「将棋便利ツール」というトピックを見てください。
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