将棋について気が付いたことを思うがままに書く

・実際に盤駒を使って対局したほうが脳がよろこぶ。やっぱり材質はプラスチックより木がいい。
　手触り、色合い、音、匂い。　五感を刺激するのだから、楽しいに決まっている。
　楽しければ自然といい手もさせるってもんだ。

・将棋を指しすぎたらバカになる。身体も動かし本も読み人と会話をしたほうがいい。
　将棋がない人生はつまらないければど、将棋だけになると人生はもっとつまらない。

・レーティングに囚われると将棋も人間も小さくなる。

・ネット将棋（２４）のいいところ。「手離れの悪さ」が発生しない。「待った」もできない。
　リアル将棋には、「手離れの悪い人」がいる。駒をおいてみて、やっぱり違うと手を戻す。
　明らかに手が離れてもさりげなく戻す人もたまにいる。
　これらは年配の人に多いように思う。集中力がないからだろう。
　正直、そこまで勝負に徹してはいないから、こちらも許してしまうけど
　さすがに最低限のマナーは守ってほしいと心のなかでは思ってしまう。

・継続すれば、少しずつでも必ず力はつく。簡単すぎる詰将棋でも、一日３問だけ毎日続けていれば
　力なる。それは続けた人だけが知っている「事実」。

・義務感で将棋を指すなら、義務感で努力するなら、将棋はやめたほうがいい。
　あるいは少し距離を置いたほうがいい。義務感が先行しているときには大抵
　頭は働かないし、結果もでなくてストレスばかり溜まるから。

・将棋は人生において「二の次」でなければいけない。仕事や生活や学業よりも将棋が勝ってはいけない。
　将棋はそれ自体は何の価値も生み出さないただの遊びなのだから。
　将棋以外のやるべきことをきちっとやっている人が、将棋を指す権利があるのだと思っている。

・将棋で一番怖いのは「慢心」だ。ちょっと上達したから、ちょっと勝てたからと慢心すると、
　すぐに将棋は弱くなる。将棋はとても素直だ。

・将棋が好きではないのに将棋を指す。相手に敬意がないままに将棋を指す。
　こういう人にとって将棋を指すことは、ただの苦行にしかならない。

・ソフトの評価値にばかり頼っていたら、将棋の面白さを味わえなくなってしまう。
　「自分で見つけること」が、何よりも将棋の楽しさなのだから。
　
・ソフトを使ってしたり顔で将棋を論評するな。

・ノータイムも、度を越えた長考も根っこにあるものは同じ。独りよがり。

・相手に対する気遣いや敬意を忘れてはいけない。それは自分のためでもある。
　生きて将棋を指せることに感謝する。対局してくれる相手に感謝する。

・ごく自然に将棋がさせるのが理想。野心や欲に縛られず、淡々と、かつ前向きに、将棋を指していきたい。
　新しい発見をすることを喜びとして。