私の推測ではあるが藤井効果は凄い(かった)だろうし、それに反して将棋を指す人の人口が減ってるというのも、たぶん合っているのだろうと思う。
しかし観る将の増加にしても、将棋を指す人の減少にしても私の見方はかなり違います。
まず将棋を指す人が減ったというデータ、その数字はどれくらい信じられるものなのか?
私も長年将棋を指しているがそんな調査を受けたことは一度もない。
そんな中でどうやってその数字をはじきだしたのかを想像した時に、大雑把な調べで、大体でこんなものだろうで出したものなんだろうとしか思えない。
昭和の終わりごろか1000万人という数字を見たような気がする。
当時の人口が1億人、半分が女性でほとんどやらないとして、男性の5人に1人が将棋を指しているということか。
でも実際はルールが大体でわかって駒の動かし方もわかるというのが5人に1人くらいなんだろう、と想像した記憶がある。
どうやってデータの数字を出したんだ!、その数字が確かだとしたらどういうことになっているんだ!
そういうことを推測すれば、その数字がどれだけ信用出来るものなのか、出来ないものなのかがわかってくる。
私の住んでいる市には40年ほど前に公民館が8つほど出来た。
その時に住民が集まる場所として色んな講座が開設され、将棋や囲碁も実戦練習という形で愛棋家が集まった。
他にも沢山の講座が出来たわけだが、10年ほどはどんどん大きくなっていったもののその後はどんどん尻つぼみで現在に至る。
講座数は増減の中で現在は最盛期の半分くらいか、残っている講座も新しい人が入らずでどんどん高齢化が進んでいる。
将棋も同じ、遊ぶものが少なかった昔と、色んなものがあふれている現代、新しいものが生まれ古きものが衰退する世の中に置いて、古きものにとって現状維持がどれほど難しいことか。
将棋人口の増減も、そういう世の中の移り変わりと照らし合わせながら見る必要があろうかと思う。
将棋をやってみようと思った時に昔だったら相手がいないと駄目だった、それが現在はソフトがあり1人でも気軽に始められる。
入り口の拡大ということを考えると、それは大きかったことだと思う。
藤井効果で観る将が増えた、
これも部分的にはあってるけど最大に貢献しているのはネット社会でしょう。
観る将といっても実際にタイトル戦があり大盤解説を見に行ける人は、催しの数そのものがそんなに変わっていないわけだから、そんなに増えてはいないでしょう。
しかし現在はNHKだけでなくネットのリアル配信でリアルタイムでタイトル戦の映像が見えたりします。
その他にも欲しい情報がネットで調べればすぐに手に入る、観る将が増えた最大の要因はネット社会だと思います。