藤井五冠の序中盤の時間の使い方は他の棋士と変わらないと思いますよ。
現代将棋はAIを使って事前研究してある部分に関してはあまり時間を使わず、それは藤井五冠も同じです。
まとめて時間を使い始めるのは研究から外れてからで、時間を使う理由は、悪くしてしまってからではいくら時間を多く残していても仕方がないからです。
とはいえ終盤で時間がないと良い将棋も逆転負けを喫する確立が高くなります。
よって終盤にある程度の時間を残しておくというのが棋士の共通の考え方です。
そしてもうひとつ、相手とあまり持ち時間に差をつけられないように気を配りながら指すというのも大事です。
その点藤井五冠の場合、デビューから2年ぐらいは序中盤で時間を使いすぎて終盤では相手との持ち時間の差が大きいということがよくありましたが、タイトルを取った頃にはもうそのような特徴は見られず、時間の使い方の欠点もなくなりました。
藤井五冠の強さですが、一番の理由としてあげられているのが読みの速さが他の棋士たちと格段に違うということです。
それによって同じ持ち時間でも読める量が全く違ってくる、これがとても大きいです。
ちなみにレベルは全く違いますがAIも武器は読みの速さで、その結果桁違いの量が読めるわけでそれが強さの元です。