詰将棋は上達法の中でもトップに位置する上達法です。
(ひと昔前ではあるが、実戦、詰将棋、棋譜並べが3大上達法)
そして、五手詰に挑戦するくらいの棋力ですと、その効果も絶大のような気がします。
指し将棋は通常100種類くらい指すことが可能な手がありますが、その中で使えそうな手を3つくらいに絞って考えます。
逆に90種類くらいは完全に悪手で考えることすらありません。
では何故そのようなことが出来るのかといえば、これはこれまでに培った経験のなせる業です。
考えなくても瞬時に3つくらいが浮かぶから、時間がなくてもそこそこの手がさせるわけです。
これは詰将棋に置いても全く同じことがいえます。
五手詰を5秒で解くというように何故そんなに速く答えにたどり着くのかといえば、正解に近いような手しか浮かず、そこに絞って読むからです。
ではそのように正解に近いような手しか浮かばないようにするにはどうすれば良いかといえば、こちらも経験を積むしかありません。
ではどうすれば経験が積めるかですが、これは多くの問題を解くしかありません。
ただし多くといってもいつも新しい詰将棋にトライするのは逆効果であり、200問くらい入っている詰将棋の本を繰り返し解くのが良いです。
(同じ手数のもの)
また経験を得るには解くための問題も適したものを選ぶのがとても重要になってきまして、こちらは実戦形に近いものがお薦めです。
詰将棋(指し将棋でも同じ)を速く詰ますコツは、詰み筋、詰みパターン、詰み形を沢山覚えることです。
一番代表的なものは頭金で、このような知識を身に付けるのが速く詰ますコツです。
200問も解けば似たものが沢山出てくるわけで、この似た部分こそが詰み筋、詰みパターン、詰み形です。
それらを何度も繰り返し解くことで自然にそれらの知識が身につきます。
実戦において詰みという手順は起きたとしても1度だけです。
しかし終盤においての水面下では何度も詰む詰まないを読むことになります。
(詰む場合はそこで受けるので実際に指し手として現われないだけ)
詰将棋が何故そんなに速く解けるのか?
それだけ高速で沢山読んでいるからではありません。
詰みに関する知識を元に効率良く読んでいるからです。