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棋譜番号5054391について。振り飛車に共通する弱点は、3三の角が居飛車の右桂の利きに入り、その角が左桂の活用を妨害してしまうことです。本局は、18手目に△3三角(18)としましたが、この角はそうする必要があったのだろうか。2二のままだったら、46手目は△4四歩と桂を殺して一丁上がりだった筈なのです。それが△3三角(18)としたばかりに△4四歩と打てない。言うまでもなく角を取られてしまうから。それなら18手目に△3三角とした意味は何だったのだろうか。どうしてわざわざ一手かけて桂の利きに入ってしまったのか。突き詰めて考えていただきたい。将棋はプラモデル製作ではないので、完成図目指して一目散に駒組を進めれば良い訳ではない。だから将棋は難しい。△2二角のままだったら44手目は△4五同歩で良かったが、△3三角の場合はこの歩は取ってはいけないのです。44の地点は後手は3枚利いていて後手の勢力圏ですが、45の地点は逆に先手の勢力圏です。これが形の違いです。ちょっとした形の違いによって同じ手が成立したりしなかったりする。今回はここまで。
>信頼関係が一番大切です。私に失望されましたか?
ノーコメントとさせてください。申し訳ない。「実戦・棋譜ならべ・詰将棋」という上達法は、何度も同じことを聞かれて、答えが面倒だから、質問者を黙らせる為の呪文だと思っています。しかし、それは本当に上達法になっているのだろうか。そうじゃないからこそ、何度も同じことを聞かれるのではないでしょうか。聞く方も聞く方で、所詮は無い物ねだりで、ほとんどの人はそれだけでは壁を突破できないんです。素質・適性のある人は、意識せずとも難なく壁を次から次に突破していきます。しかし、ほとんどの人はそうじゃない。人それぞれ、様々なところで自ら壁を作り、それに気づかずもがいているだけ。誰にとっても自力で壁を突破するのは困難なことなのです。それが心理学であり、人間の弱さです。壁にぶち当たるまでは「実戦・棋譜ならべ・詰将棋」はそれなりに有効だとは思う。しかし上達法を問う人は、何らかの壁にぶち当たっているからこそ、上達法を問うのではないでしょうか。だから「実戦・棋譜ならべ・詰将棋」は上達法という質問に対する回答にはなっていても実際のところは問題の解にはなっていない。だから私は冒頭で、呪文だと評したのです。聞く方は一般論を聞きたい訳じゃない。しかし、答える方は一般論でしか答えようがない。だから永久に繰り返される無い物ねだりな訳です。といった辺りが私の基本認識なのだが、このトピックは何を目的にしたものなのか。それが分からないと、この投稿の合目的性も定かではない。またしても駄文で汚してしまったでしょうか。
「感想戦」についていえば、直接な上達法にはなりえないが、間接的な上達法にはなりえるということ。誰しも自分の弱点・問題点に自分で気づくのは難しいものです。だから感想戦で他人の視点で、そういったことを気づかせられるヒントを得られれば、その弱点・問題点を克服する為の上達法に繋げられるだろうと思うのだ。そういう風に感想戦をお互いの実りのあるものにしようという努力・器量があってこその話です。例えば、自分では形勢は悪くないと思っていた局面で相手は自信を持っていたという事実が感想戦で指摘されることもある。それをどう受け止めるかが器量です。「自分は正しい。相手の大局観がおかしい」と受け止める人もいれば、「なるほど。自分の大局観がおかしかったのか。」と受け止める人もいる。前者の人はおそらく上達法に結びつかない。でも後者の人なら、上達法に結びつけられる可能性はある。大局観がおかしかったとして、ではどうやって軌道修正を図れば良いのか。これはこれで難しい話で、簡単にこれが最適な上達法だといえるものでもない。
私は最適な上達法は、個人の個性・棋風・環境と棋力によって異なるものだと考えています。だから、これは永久に結論が出ないテーマだと思う。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。誰しも己を知るところから己に最適な上達法を見つけることになるのだろうけど、万人い通用する上達法は存在しない。もちろん「考える」ことを否定するものではない。このトピックが伸び悩んでいる会員へヒントを提供しようという主旨なら、喜んで協力したい。ただし前述の理由で、それぞれの会員は自分に適した上達法を自分で見つける努力も必要なのだと指摘しておきたいのだ。
棋譜番号5039941ですね。居飛車の作戦は玉頭位取りで、四間飛車はダイヤモンド美濃で対抗した形です。ダイヤモンド美濃は堅いことは堅いけど、横からの攻めには強くても縦からの攻めには弱い形なので、少し四間飛車が苦しい対抗形だと思います。△7四歩(32)は危険な手でした。▲同歩△同銀▲7五歩△6三銀引の読みでしょうけど、▲6五歩(33)が強い反発で四間飛車が苦しくなりました。△6五同銀は▲同銀△6四歩▲7四銀とされて△7四歩が逆用された形で後手は歩損で歩切れなので7四の銀を殺せそうもない。△7五歩(34)は仕方無かったかも知れません。しかし、▲同銀とされていたら対棒銀と同じ理屈で居飛車の銀を五段目に進出されて、四間飛車は苦しいです。△7四歩と打っても▲6四銀と刷り込まれて、やはり四間は歩損・歩切れでどうしようもない。△7四歩で△6五歩は▲6四歩が激痛で△5四銀▲5五歩△4三銀▲5六銀とされて居飛車の金銀がどんどん前進してきて四間は押しつぶされます。こういう接近戦になると四間は6三の銀一枚だけが孤軍奮闘していて援軍が無い戦いなので苦しいのです。しかるに▲8五銀(35)はどうしたことか。△6五歩とされていたら、先手は二歩損で歩切れですから困っていたと思います。▲5五角は△7三桂とされて、7四に打つ歩が無い。△8一玉と角筋を交わされてから銀を取られて先手駒損になります。△7三桂は功を焦った悪手で当然の▲6四歩(37)が激痛で銀は取れない。でも△6四同銀▲7四銀△6三銀▲同銀成△同金なら形は乱れても一歩得なので後手悪くない。△8五桂(38)は決定的悪手。「桂の高飛び歩の餌食」ここから後手はボロボロです。▲7七歩(45)では、▲3三角成△同桂▲5五角で良かったと思うけど。いずれにしてもダイヤモンド美濃は▲6四歩が激痛なので、こういう戦いにしてしまうと全然堅く無いのです。なんにせよ、接近戦は細かい読みが全て。手番・持ち歩の有無で結論が代わってしまう。
>もしも、40手目が△8四銀で、42手目が同じ△7五歩だったら
それでも▲6五歩です。1.△7六歩▲同銀△7五歩▲6七銀、2.△7六歩▲同銀△7二飛▲7八飛、3.△7二飛▲7八飛。△8四銀にも△7五歩を待って、▲6五歩がタイミング。角で間接的に後手の銀を狙い、7五の地点の利きを足します。こうすれば後手はどうやっても△7五銀と進出することはできません。四間飛車は△6四銀にも△8四銀にも、△7五銀だけは絶対に許してはいけない。だから△7五歩を▲同歩とは絶対に応じてはいけない。△7五銀と進出されては百戦百敗になります。7五の地点の利きの数で負けないように指し進めれば良いのです。△2二角型の場合はおいそれと▲6五歩とは突けませんが、引き角の場合はタイミングよく▲6五歩と突かないと、7五の利きの数で負けてしまいます。また引き角の場合は▲6五歩とついても角のラインが違いますから問題ありません。形は違っても根本原理は同じです。
棋譜番号5020819ですね。43手目は▲6五歩が突き違いの歩の手筋。△同銀は▲7五歩で、後手はどうやっても▲6六歩の銀殺しを受ける手がない。といって△7三銀や△5三銀では▲7五歩で突いたばかりの歩を只取られしてしまう。△7六歩と歩を取ったら、銀が取られてしまう。このようにタイミングを見計らって銀取りに歩を突き出すのが「突き違いの歩」の威力を最大限に発揮することになります。▲6五歩の感触を体で覚えていただきたい。
平成26年2月18日17時からですか。それなら私も参加しようかな。
棋譜番号4998633ですね。▲7八飛(25)は時期尚早。△7五歩と突っかけられてからでも間に合います。ここは▲5六歩と待つところです。▲5六歩△8四銀▲9六歩△7五歩▲7八飛△7六歩▲同銀△7二飛▲8八角△7七歩▲同飛△6六角▲6七銀△7七角成▲同角が定跡のひとつ。
▲4六歩(33)は悪手。ここは▲9六歩が絶対手。△9五銀を許してはお仕舞ですし、対棒銀に高美濃に組む意味はありません。
▲4七金(35)は敗着。壊滅的悪手です。ここでも▲9六歩。6筋を攻められているのに、わざわざ6筋を薄くして明後日の▲4六歩を守っても意味がないんです。
▲6八飛(41)とここで6筋に戻るようでは▲7八飛(25)は時期尚早だったという訳です。
▲4六歩(33)に代えて▲9六歩△6五歩▲5五歩△同角▲5七金△2二角▲5六金ならまだこれからの将棋でした。この局面のポイントは、11手目だと思う。本譜は▲6六歩(11)だったが、▲6八角なら先手の作戦勝ちが見込めそうです。想定手順は▲6八角△3三角▲7七銀△2二銀▲5六歩△3一玉▲4八銀△4二角▲5六歩です。こうなれば▲5七銀~▲5六銀と5筋位取り矢倉は組めそうですし、中飛車に転じて中央を制圧する手もありそうです。場合によっては3筋の交換もできるかも知れません。戻って▲7八金(9)の意味は、さっさと角交換しないと▲6八角で矢倉に組み替えますよといった事だった筈です。この時、▲7八金は銀に紐をつけて安定しています。
それが▲6六歩としてしまった為に、▲6八角とする為に▲5八金~▲6七金右の2手が必要になって立ち遅れてしまったのです。▲8八銀(7)は△7七角成に▲同銀を用意した意味ですが、後手から角交換してくれないと壁銀のままになってしまう。だから、その場合は矢倉に組み換えねばなりません。しかし▲6六歩とすると後手から急戦を仕掛けられて守勢になってしまうのです。せっかく矢倉に組んでも玉が入城できない内に戦いが起こっては何にもなりません。中盤以降はなんともいえない感じですが、根本は▲6六歩(11)が拙かったということです。棋譜番号4974639ですね。△3二金型が悪い訳ではありません。四間飛車は、△5二金左型は軽く捌く方針で居飛車の急戦に対応することになりますが、△3二金型は、△3二金の圧力で先手の攻めを押し返すような方針になります。△3三金(34)では△6二角が受けの形です。居飛車は1.▲3七銀、2.▲4五歩、3.▲3五歩の3つが有力です。
1.▲3七銀△5一角▲2六銀△6二角を繰り返せば千日手になり、後手は不満ありませんが、▲3七銀△3三桂▲2四歩△2一飛▲2三歩成△同金と2筋を逆襲する順も有力です。
2.▲4五歩には、そこで△3三桂が絶妙な呼吸。▲4四歩は△同銀で攻めがなくなるので、▲3五歩ですが、△4五歩▲3八飛△4六歩▲同銀△3五歩▲同銀右△3四歩▲同銀△同銀▲同飛△4六飛で後手優勢です。
3.▲3五歩には、そこで△3三金が絶妙な呼吸。▲2四歩△同歩▲3四歩△同金▲2二歩△3三桂。▲3八飛△3一飛▲3四歩△同金▲2四歩△3三飛。どちらも先手の攻めは難しい形です。
四間飛車vs棒銀は無限の変化があって、ここで紹介できるのはほんの一部だけですが、四間飛車が飛・角・金・銀の4枚で受けているのに対し、居飛車は飛・角・銀の3枚の攻めなので、そう簡単に四間がつぶされる筈はありません。ただし居飛車は2筋~4筋の歩を絡めてきますから、そう簡単に受けられるものでもない。
本譜は△4二飛(38)が悪手で5一の角が死んでしまったのが失敗。△2三金▲3四歩△同銀▲3八飛△6二角▲2二歩△3三桂▲3五銀△4三銀と受けていれば、先手の攻めは続きません。4950323ですね。先手の作戦は四間飛車というより、角交換振り飛車です。
△3二金(8)は疑問。先手はまだ居飛車とも振り飛車とも態度を明らかにしていないので、ここは△6二銀と様子を見るところです。もしかすると先手の方は、△3二金を見て、気が変わって振り飛車にしてやれと思ったのかも知れません。角交換振り飛車に対して右玉にするのは無理だし右玉にする意味もありません。将棋は角を持ち合うと全く違う将棋になるのです。▲7七桂(23)は悪手です。(24)では△4五角で先手痺れています。△4二玉(30)は疑問で、ここは△4四銀と弱い5三を補強しつつ▲5五銀を阻むところ。△8九角(38)は決死の勝負手ですが、▲5六角と受けられていたら、後手苦しかったと思います。ここから激しい攻め合いになりましたが、先手の拙攻に助けられた感はあります。▲6五桂(47)とされた局面は先手陣に遊び駒がないのに、後手陣は△3二金と△3三銀がいまいち働いていない。本譜は結果的にその2枚が働いてくれたから勝てた訳です。88手目からは、△3九馬から簡単な詰みがありました。ふむ。おそらく中断局が30局にカウントされていないのでしょう。てことは「記念すべき第1局目」でもなかったかも。棋譜番号4947039ですね。
▲1六歩(17)に△1四歩(18)と応じましたが、これは不要不急の緩手。▲1六歩には△1五角を消して▲3六歩の準備という意味があります。すぐ▲3六歩だと△1五角が間接王手飛車になってしまう。ところが△1四歩には▲1六歩に見合う価値がありません。前も言いましたが後手四間飛車は一手でも緩手を指すと、先手の速攻にあっという間に潰されてしまうのです。振り飛車にとって1筋はお付き合いする価値は無い。▲1五角とか▲1五銀とか出られて拙い場合は△1四歩と受けなければならない。しかし、本局はどちらでもないので手抜きして良かったのです。
△1四歩の代わりに△7二玉か△4一飛とでも指していれば、26手目の局面で既に△6二銀と5三の地点を守っていた筈です。本譜は△2二角(26)でしたが、これは「無い手」です。金がそっぽに追いやられたうえに5三の地点に桂を成られたら将棋は終了です。後手の桂はまだ2一なのに、先手はぴょんぴょんぴょんで、金に昇格。(26)では△8八角成▲同銀△6二銀ならまだまだこれからの将棋です。(18)が△7二玉だったら、△8八角成▲同銀△4四歩で桂が死んでいますし、△3七角の楽しみも残っています。△2二角が壊滅的すぎて、ここからはもう駄目です。はい、Okです。では2月22日17時00分の数分前に東京道場に入場することにします。
18手目に△8四歩だったら、どうだったんでしょうか。△8四歩▲7九角△8五歩▲6八角△4五歩▲6六歩が▲5七銀左を活かす受け方だと思うけど、△5四歩とされて△4二角を見せられたら△6七角の傷があるので受けが無さそう。△8四歩▲2六飛△8五歩▲5五歩と飛車で受けようとしても△8六歩でつぶれ形です。
戻って▲6八玉(9)は疑問です。ここは▲5六歩~▲5八金右と後手が振り飛車か居飛車か見極めるところかと。国際公約でも選挙公約でも無いのですから、どうぞ気楽に。やってみたが、いまいちだったとなったら軌道修正すれば良いんです。どこかの政党も政権を握れば、何でも実現できると思っていたが、いざ握ると何も出来なかった。人間なんて所詮はそんなもんです。何事もやってみないことには、どんなものか分からない。所詮はそんなもんです。
いやあ、そもそも詰まされる前に投げちゃうし。
>km2001さん
答えにくい質問です。将棋の上達法は、いまだに確立されている訳でもない。定番も王道もない。棋書だけで強くなる人もいれば、そうでない人もいる。実戦だけで強くなる人もいれば、そうでない人もいる。かように人それぞれとしかいいようがない。結局のところ、自分に合ったペース、自分に合った上達法を自分で見つけてもらうしか無いのです。棋書・棋譜並べ・観戦・感想戦・詰将棋・研究・実戦といったところが上達のツールですが、それらはどれも「基礎」に過ぎない。実戦は「応用」ですから、応用力を養わないと基礎を活かせない。将棋は難しいです。私は棋書は数百冊は軽く読破しましたが、それでも24では三段がやっとです。これで回答になっているのかな。角換わり右玉vs棒銀の自戦譜が見つかったので置いておきますね。参考になれば。
棋戦:レーティング対局室(早指)
後手:mekuriya▲76歩 △34歩 ▲22角成△同銀 ▲68銀 △33銀 ▲77銀 △62銀
▲38銀 △64歩 ▲96歩 △94歩 ▲16歩 △63銀 ▲26歩 △74歩
▲25歩 △32金 ▲78金 △52金 ▲27銀 △73桂 ▲26銀 △81飛
▲68玉 △62玉 ▲66歩 △44歩 ▲36歩 △45歩 ▲58金 △41飛
▲37銀 △72玉 ▲79玉 △84歩 ▲67金右△14歩 ▲88玉 △62金
▲56歩 △82玉 ▲55歩 △44銀 ▲56金 △51飛 ▲24歩 △同歩
▲同飛 △54歩 ▲同歩 △23歩 ▲28飛 △54銀 ▲22歩 △33桂
▲75歩 △同歩 ▲74歩 △85桂 ▲86銀 △63銀 ▲67金 △74銀
▲17角 △53金 ▲78飛 △71飛 ▲21歩成△25桂 ▲44角 △同金
▲11と △49角 ▲57金寄△55歩 ▲48飛 △76角成▲79香 △54馬
▲78飛 △43角 ▲65歩 △56歩 ▲75飛 △77歩
まで86手で後手の勝ちsataru-oさん、▲5六銀(55)と▲5五銀(59)が疑問だったかと。2手かけても銀を渡して歩を伸ばされては得になってない。端の突き捨てを逆用して一本、▲1四歩と伸ばすのはどうでしょうか。それで後手がどう指すのか分からない。まさか△1二歩とは謝れないし。
4873254並べました。▲6六歩(11)は不要不急の手です。角換わり右玉はぎりぎりまで右玉にせずに途中までは角換わり腰掛け銀模様に指し進めるものです。ここでは▲4六歩~▲4七銀~▲3六歩~▲3七桂~▲2六歩が先。そうして左銀は▲7七銀~▲6六銀~▲5七銀~▲6八銀の4箇所を千鳥に使う。▲6六歩としてしまうと、一手消費してしまうだけでなく▲6六銀とできなくなるし6五の地点が争点になるので、後手から右四間に組まれて6筋を攻められると右玉に組んでいる暇がなくなってしまいます。7七か5七に頭が丸い駒がある場合は頭を保護する為に▲6七銀とする必要はある。しかし本局はどちらでもないので▲6六歩▲6七銀は2手かけて相手の攻めを助けているようなものなのです。39手目を見てもらいたい。後手だけに一方的に飛車先を交換されたうえに後手から先攻されてしまった。先手はまだ▲1六歩とか▲7七桂とか▲3八玉とか自陣を整備したい形なのに、後手が先に十分な形を作ってしまった。これは▲6六歩▲6七銀という不要不急の手を2手も指してしまったからなのです。ただ本局は序盤で遅れを取ったけど、中盤は右玉らしくうまく指していると思います。
△5五歩(72)は5六の空間を開けようという意味ですかねえ。普通に△7五桂が厳しいと思うけど。それでもどっちが早いか微妙だな。△6三銀(58)が悪手で、△同銀なら先手持って自信無い形です。先手は序盤に課題があるけど、全般的には大きな悪手は無かったようです。この調子なら、もっと上を目指せるのではないでしょうか。
参考棋譜を挙げておきますね。
柿木将棋盤 28844 深浦康市 vs 木村一基 2005-11-04 順位戦
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=28844棋譜番号4836241並べました。なかなか王手かけたがり病を克服できないようですね。
「詰まない王手はかけるな」
「王手をかけずに詰めろをかけろ」
「長い詰みより短い必至」
この3つの格言を100回唱えてください。それだけで14級になれます。
107手目本譜は、▲4二金(107)が敗着です。ここは▲2一銀成で勝ちでした。次は▲2二金または▲2二成銀で詰みですし、△2一同玉でも▲2二金で詰みです。△5四銀とするよりなさそうですが、それでも▲5四同馬△同香▲2二成銀△4三玉▲3二銀△5三玉▲6四金または▲6五桂までで詰み上がります。つまり▲2一銀成で必至だったんです。▲5四同馬以下の詰みが見えない場合は▲5三馬でも勝ちです。▲5三金に△同金でも△同桂でも▲2二成銀以下詰みです。
107手目は▲6二飛成でも勝ちです。取っても取らなくても▲4二金以下の詰みですから△4二香と埋めるぐらい。そこで▲5三馬で必至となります。後手が次にどう指しても必ず詰みます。
本局はなかなか迫力のある寄せでしたが、最後の最後で着地失敗という感じです。残念でした。前回の続きです。12手目の局面。▲7九角(11)は角で4筋を守る狙いでしょう。本譜は△4一銀(12)ですが、これは「無い手」です。ここは△4五歩がありました。△4五歩▲5六歩△4三銀▲5五歩△4四銀▲5四歩△同歩▲同飛△5五歩が進行の一例ですが、こうなれば飛車が死んでいます。こうなれば後手は今まで指した手が全部活きていまう。△4四銀は△5五歩を支えながら△5三金を見ています。△4四銀は飛車にも角にも支えられています。△5二金左は王手を防ぎながら、△5三金を見ています。まさに後手は一手の無駄もない形。それに対し先手は▲7八金と▲7九角が明後日の手になっている。△5五歩の後は▲5六歩と合わせるぐらいですが、△6二玉~△7二玉~△6二銀と右銀で飛車を取りに行けば万全です。ゆっくり来られても先手は飛車が逃げられない。これは酷いので、△4四銀には▲6六銀と歩を守るぐらいですが、△6二玉で後手十分。前述の順があるので、やはり▲5四歩は無理です。いずれにせよ四間飛車の左銀は最前線で活躍させたい駒なのです。だから△4一銀は無い手な訳。本譜は銀の進行で2手損しています。32手目の局面を見てください。失った2手があったら△4五歩~△4四角が指せた筈です。何度も言いますが、将棋は一手づつ交互に指すゲームです。だから無駄手を重ねれば形勢を損ねるのは理の当然です。30手目で△8二玉(30)と美濃囲いを目指しましたが、そんな悠長な将棋じゃ無かったのです。
△6二金寄▲1八飛△5二飛▲6六銀△4五歩▲1五歩△4四角▲2八飛△1五歩▲同銀△1七角成▲同桂△1五香▲1八歩△4六歩▲同歩△1六歩▲2四歩△1七歩成▲同歩△同香成▲2六飛△1二飛▲2三歩成△1六飛▲2四飛△2七成香といった戦い方で後手優勢です。棋譜番号4808263ですね。
△3二銀(6)ではすぐ△4二飛とした方が良いでしょう。△3二銀は居飛車か振り飛車か態度を保留する指し方ですが、どうせkm2001さんは居飛車は指さないのですから。というのは△3一銀のままでも角に紐をつけて働いているから。それが△3二銀では角が浮き駒になってしまう。角と銀の関係は、△3三角としたらすぐ△3二銀としなければならない。△3二銀としたらすぐ△3三角としなければならない。それが駒の連携というもの。しかし本譜では先手は飛車先を伸ばそうとしていないので、銀も角もそのままで良いのです。△4二飛の意味は、玉の移動の準備。だから△5二金左(10)では△6二玉の一手です。5筋は▲5五歩と伸ばされてからでも△4三銀で受かるので怖がる必要はない。四間飛車の利点は△3二金型が可能なこと。これこそが三間飛車との最大の違いです。一段金は隙が無い形で急ぐ手ではなかったということ。△6二玉▲5六歩△7二玉▲5五歩△4三銀▲6六銀△6二銀▲6五銀△9四歩▲5四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△5二飛▲同飛成△同金右が進行の一例。先手も後手も飛車銀歩を持ち合いますが、先手の方は▲7六歩と▲7八金の2手しか指していない形なのに対して、後手は7手も指している計算です。△4一金が安定していて飛車打ちの隙もありません。こうなれば後手が有利です。本当は美濃囲いに組みたかったが先手が居玉で攻めてきたら、そんな贅沢は言ってられない。将棋は先手と後手が一手づつ指すゲームですから、後手は一手でも無駄手を指せばあっという間につぶれます。振り飛車は△7二玉まで玉を移動させれば、安定した隙の無い形になります。△7二玉と指せば△6二銀とできます。△6二銀とできれば△5二飛とぶつけることができるのです。急戦では手の損得が形勢を左右し、持久戦では駒の損得が大きなウエイトを占めます。定跡を学ぶ目的は、お互いの着手の意味を理解することであって、相手の着手を見ないで完成図を目指すことではないのです。着手の意味を理解することは臨機応変の対応力につながり、それが実力なのです。
今回はここまで。棋譜番号4782901ですね。50手目の局面で本譜は△8四香(50)と打ったんだけど、良くない。ここでは角桂香得なので後手優勢だが、盤上の駒の働きがもう一つなので、形勢はそれほどでもない。ここは△3五歩か△4五歩だろう。△3五歩は銀バサミの手筋で、次に△2四歩で目障りな銀を殺してしまおうという狙いだ。将棋はこんな風に次に厳しい狙いがある手が良いのだ。銀を助けるには▲5五歩△同金▲2六飛とするよりないが、△2二香がぴったりで銀は助からないのだ。△3五歩には将来△3六歩▲同歩△3七歩でと金作りを狙う含みもある。そうなれば1九の馬も働いてくるだろう。次に△4五歩の狙いだが、直接的には△9九角成で、香車を取りながら馬を作ろうということだが、「歩の無い筋の歩を伸ばせ」の意味もある。▲6六歩しか受けが見当たらないが、それなら今度こそ△8四香だ。▲7六飛△6四桂▲7七飛△6六角で攻めが続く。戻って△4五歩には▲6六飛かも知れないが、それなら△6四香が絶好だ。こんな風に相手の応手を見てから、香車の打ち場所を決めたいので、△8四香(50)はちょっと早まった感じなのだ。△3五歩、△4五歩以外では△8二玉~△7二銀で美濃囲いを完成させるのも良い。
いずれにせよ、相手から早い手が無い場合は悠々と自駒の活用や自陣の整備をするのが良い。慌てるのは相手の方なんだから、お付き合いして慌てる必要は全くないのだ。4723275並べさせてもらいました。▲7六歩(35)に違和感を覚えました。ここは▲9六歩△7二飛▲7九角として▲6八角か▲5七角と転換したい。▲7六歩と打ってしまうと後手だけが1歩手持ちになるのは面白く無い。△7六歩と打たれてもなんでもないので謝る必要はないところです。▲7六歩には△7二飛の一手だから、後手は間違えてくれない。ここは相手の選択肢を増やして間違ってもらいたいところでもあります。例えば▲9六歩に△7三桂と指してくれたら▲9七角△7四飛▲7五歩△8四飛▲7六銀で先手有利です。将棋はババ抜きに似ていて、どうやって相手にババを掴ませるかの勝負でもあります。それが相手の選択肢を増やす意味です。結局▲9六歩にも△7二飛の一手ですから、本譜とは一手と1歩の違いがあります。▲7九角の後は△6三銀▲5七角△7四銀▲5八金上△6五歩▲7九飛△6六歩▲同角△6五歩▲8八角△7五銀▲4五歩が進行の一例ですが、こうなると先手の角道が止まりませんから先手有利でしょう。
kant-horiさん、棋譜番号4681380を並べさせてもらいました。69手目か▲1一馬ならぎりぎり勝ってると思います。本譜は▲3二同馬と飛車を取ってしまったので後手玉が広くなってしまったのが失敗です。
▲1一馬は詰めろではありませんが、次に▲3三桂△同飛▲同馬となれば後手玉は必至で先手の勝ちになります。
▲1一馬に△4三歩でも△2八飛成でも▲3三桂で良いのです。▲1一馬には△5二金が最強の頑張りですが、やはり▲3三桂△同飛▲同馬で良いです。後手は△6二金と金を取るよりないでしょうけど、▲3一飛△5二玉▲4三金△同歩▲5一飛成で詰みです。ただ正直言って、この寄せ方はkant-horiさんには難しいかも知れません。
この寄せ方は見えるかどうかは別として3三の馬と6二の金は種駒なので、できるだけ残すように指すのが良いと理解してください。
第二のポイントは35手目です。本譜は△4五歩に対して▲同歩と応じてしまいましたが、ここでは▲3九玉と早逃げして△4六歩には▲4八歩と受けておいて万全です。▲3九玉では▲5五歩△4六歩▲3六歩△3五歩▲3七銀という受け方もあります。いずれにせよ、「寄せ」も「受け」も駒を取らずに、相手に取らせるという着想が勝利を引き寄せることもあるのです。常にそれが正解とは限りませんが、「取らない手」を見つける努力も大事だということです。私としては、当初から30回という数字には全然こだわってなくて、ひとつの題材と受け止めているまでです。ですから、続シリーズが継続するのは歓迎こそすれ、反対する理由は何もありません。負担も何もありません。別に何の契約をしたわけでもないし、何の義務も無いと思っていますから。気まぐれに気が向いた時だけ投稿している訳で。
流れが早すぎて何が何やらって感じですが、棋譜番号4709679から。
50手目は△6五同銀でダメなんですかね。△6五同銀▲同銀△同飛▲2六飛△2五銀▲6六歩△8五飛▲7六銀△8六飛▲同歩△2六銀▲同歩△7九飛で後手有利でしょう。
△3五歩(60)は好手です。将棋は相手の言いなりになっててはダメで、こういう風に強く反発する手が良いのです。
△3八と(70)は王手かけたがり病。王手はいつでもかけられるので、ここでは△2六歩とか△2六桂とか力を溜めたい。△2六銀(76)では△2九銀と金に狙いをつけるのが筋。△2九銀▲2八金△3七桂成▲同金△3九銀▲同玉△3七角成で必至です。△6八銀(94)は只でしたね。ここは△2七馬▲3八金打△同成銀▲同金△3七歩が寄せの筋です。でも馬を逃げずに寄せようという心意気は大いに評価できると思います。この将棋のポイントは先手の2筋の歩が2五、3筋の歩が3六に進んでいること。これが先手にとって致命傷になった。▲2七歩のままだったら、△1五角の王手にも▲2六銀と叱りつけてなんでもない訳です。翻って考えると▲2六歩(59)から飛車を取り合ったのが先手の失敗だった訳。>Ruby.YHさん
ゴキゲン中飛車は担当外なので正直わかりませんが、形勢は僅差で揺れ動いている感じです。△9九馬(38)では△2七角で△4九飛と△5四角成を見られたら、苦しかったと思う。じゃ先手はどこが悪かったのか。これが分からない。いやあ降参です。km2001さん、4649118ですね。
先手の作戦は左美濃+腰掛銀。△3二飛(28)はちょっと変。先手は▲3七桂と跳ねたからには仕掛けは▲4五歩か▲4七桂しかない形です。桂頭を狙った意味でしょうけど、4七の銀が守っているので余り効果が見込めません。ここでは△1三香が良かったと思います。▲2五歩型なので▲2五桂はありませんし引き角で狙われる可能性もない。7七の角の利きから逃れながら△1二飛として△1五歩の含みもあります。△5一角(30)は(28)の志を継承した手だけど、ダイレクトに香車を取られたのは痛いです。△4二飛(36)は悪手。飛車には銀の紐がついていますから、ここでは断固△9九角成としないと角が泣きます。37手目に▲7七香と受けられていたら手も足も出なくなってしまう。その後は良く戦えているけど飛車を使いたかった。△4七銀(64)では、△4三銀と馬に当てながら飛車の利きを通せます。▲4一歩成△5六飛▲4二馬△6五桂と進めば、△5七銀と△7七銀の狙いがあります。手駒を温存して盤上の駒の活用を図るのが本筋です。本譜は、大きなと金が出来たけど、攻めが細くなってしまいました。ただ自玉は安全なので慌てずに確実に攻めれば勝てたと思います。△3五馬(70)では△5七歩が確実な攻め。こうやって遅くとも金銀を剥がすのが寄せの基本です。王手をかけてもポイントが貯まる訳ではない。「王手は追う手」。△5七歩にも▲7七玉ぐらいでしょうけど△5八歩成▲7九金右△5七と寄で良いでしょう。
△6四馬(82)でも△4六となら勝勢でした。「王手の誘惑に勝て」。誘惑に負けたのが敗因です。kant-horiさん、大歓迎ですよ。私のできる範囲で質問にも答えさせてもらいます。
挨拶代わりに4606150を並べさせてもらいました。
▲5八金左(7)はちょっと疑問。ここは▲6六歩が無難でしょう。角道を開けたまま戦いたいのなら▲4八玉という手もあります。▲5八金左は△4五角を消して安全なようでも、実はそうじゃない。飛車が浮いた時に△7八角が生じてしまうのが拙いのです。
▲7七銀(19)は悪手です。△5四角または△6五角で痺れています。本譜の△7八角でも困ったようですが、実はそうじゃない。▲5九金左(23)では▲8八銀と次に▲5九金左を見れば馬を殺すことができました。▲6八銀(25)でも▲6八金寄で次に▲6九金寄を見れば馬は取れています。馬を取っても9八の角が使いにくいので形勢は難しいけど、そう指すより無かった将棋です。この捕物劇に失敗してしまっては投了やむなし。このように角道を開けたままの石田流は一手のミスで終わってしまうので怖い将棋です。残念でしたね。>pitta1027さん >km2001さん
▲5二銀(59)では、▲3三歩△同飛▲4五桂△3一飛▲4二銀△3二飛▲3三桂成で先手優勢です。このように飛車と飛車が向かい合い、間に駒が一枚挟まれている形は挟まれている駒の価値が高いほど、挟まれている側が苦しくなります。特に棒銀vs四間飛車は、こうした形が生じやすいので是非覚えてもらいたい攻め筋です。
逆に言うと、こうなっては後手苦しいので、△3三同銀(56)では△3三同飛とすべきです。
△3四同銀(52)では△4五桂が良かったと指摘したのは、▲3四銀を挟む意味がある訳です。それが△3四同銀で逆に△3三桂が挟まれてしまった。挟む側に回るか挟まれる側に回るかは形勢に大きく関わるんです。
その意味では△3四歩(48)では△4四銀という手があって、▲同銀では飛車が只なので▲3三歩の一手ですが、△4二飛▲4四銀△同飛で桂馬が浮いているので後手有利かも知れません。まあ、切りが無いのでここまでにしておきます。このように棒銀vs四間飛車の戦型は、手筋の宝庫で、それゆえに棋書も多い。棋譜番号4602473ですね。△7三桂(36)はデメリットの多い手です。
1.9三、7三の利きが無くなって玉の守りを弱める。
2.6二角の利きを止めてしまう。
3.△7三玉・△7三銀・△7三角を邪魔してしまう。
4.7四の地点が弱点になってしまう。
これらのデメリットに見合うメリットがこの局面にありません。
ここは△2四歩か△3三桂だと思う。35手目に先手は▲3七桂と跳ねた。この桂馬は先手の飛車の利きを止めてくれる有り難い手です。だから▲2五桂と▲4五桂さえ防げば先手の攻めは無い形なんです。通常は▲2五歩となっている形ですから、△2四歩は自殺手になってしまいます。しかし、この局面は▲2七歩のままなので△2四歩は成立します。△2四歩▲3五歩△6三金▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀と進めば△3六歩で桂馬が死にますし、先手にこれ以上の攻めがありません。36手目が△3三桂だったら、△3三桂▲3五歩△6三金▲3四歩△同銀▲3五銀△同銀▲同角△3六歩▲3四歩△3七歩成▲3三歩成△3八と▲3二と△4九と。
まあ、こうは進まないでしょうけど、ちょっと形が違うと同じ手が成立したり、しなかったりするのです。だから将棋は難しい。
△3三同桂(50)では△4二飛。△4二飛▲3四銀△同銀▲同飛△4五飛。
△3四同銀(52)では△4五桂。△4五桂▲3三銀成△3一飛▲3四歩△3七歩▲5八飛△4四銀なら、まだまだこれからの将棋。
このように△4五歩と指したからには▲4五同桂を目標にするように指さなければいけなかったのです。4587262ですね。こういう将棋は相地下鉄飛車というべきかと。お互いの飛車が1筋まで9筋まで自由自在。どちらが先に戦機をつかめるか。難解な駆け引きが続く将棋です。56手目、58手目は△1一飛の方が良かったような。そう指さないと△1二香(50)の顔が立たない。本譜は▲2四桂、▲1五歩△同歩▲1三歩の筋が生じて(50)が負担になりかねません。▲2七金か▲2八金と受けさせれば、先手の玉が少し弱くなりますし先手の飛車先が重くなります。そうして△2三金として△2五歩~△2四金を見せれば▲2六歩と謝るしかないでしょう。60手目も△1一飛でしたね。これなら△2五歩△4二角が活きそう。△9五歩(68)では、△4二角~△2四角と二手指せれば良いけど、▲1五歩△同歩▲4五歩と仕掛けられて悪いかな。でもそう指すしか無かったような。75手目▲6五桂打だったら、酷かったですよ。79手目も。90手目は△8六歩が連打の歩を回避する手筋だけど▲6五桂が角に当たるのでダメ。▲9二飛(103)では▲8一飛(詰めろ)なら先手必勝でしたね。△7二銀▲8二飛成△6三金▲8三香成で受け無し。△5三角がとことん祟っているってことです。その△5三角が△6二角(112)で働いてしまったの先手の敗因。▲6五歩(119)は悪手だけど、攻めが見えなくなって慌てたのかも知れない。▲3四桂で▲5三香を見せられたら、まだまだ大変でしたね。本局は△5三角(60)がかなりの悪手で後手非勢に陥りましたが、最後まで頑張ったのが逆転につながったのでしょう。相地下鉄飛車は、こんな風に独特の将棋なので並べ甲斐がありました。
1年でレート200点上げる会は、実質休眠状態です。いや永眠状態かも知れない。コンテンツ自体は残っていて、会員・非会員に関わらず、誰でも閲覧可能ではありますが、もはや誰も見ていないのが現実で。解散宣言があった訳でもないが、有耶無耶のうちに終わってしまいました。yahooブログでサークル活動という構想に無理があったともいえるし、なんともいいがたいですね。という訳で入会の意味は全く無いし、誰が入会処理をしてくれる訳でもないのだけど、taka-hiro.sさんが関心を持ってくれたという足あとをゲストブックに残してくだされば、もしかすると何年か経って息を吹き返す可能性があるかも知れません。それは約束できることではないし、私にできることもゲストブックに書き込むことだけです。つまり会員も非会員も権限に何の差もない。こんな説明で状況が理解してもらえたかしら。
mega3870さん、指し手の指摘をしたかった訳じゃないんです。もし3三飛成戦法のことなら、独自戦法じゃなく数多い横歩取り裏定跡のひとつだよと指摘したかっただけ。ツッコミ御無用とのお叱りは甘んじて受けますが。
mega3870さん、もしかしてこれかな?
横歩取り△3三角に▲同飛車成 | 囲碁・将棋のQ&A【OKWave】
http://okwave.jp/qa/q5806049.html師匠と呼ばれるのは、これに勝る喜びはないといったところですが、反って負担になってはいないか、追い詰めてはいないか、といったことも密かに案じていました。「無理のないペースで」とお願いしたつもりでしたが、うまく伝わっていなかったようです。これからも、この先も多くの入門者が24の門を敲く筈です。km2001さんは十分すぎるぐらい後進に範を示したといえるでしょう。ただ、何事も中庸が肝心。それが行き過ぎると、こんなに頻繁に返信しないと教えてもらえないものなのかと臆してしまうことも懸念されます。掲示板はあくまで手段・道具に過ぎず決して目的ではありません。お互い、あまり気負わずに気が向いたら投稿するといった程度で十分な筈です。私が投稿する目的は、自分の知識を整理する機会や文章術の演習、棋譜検討の演習に利用させてもらうといったことなんです。それがgive&takeとなりWin&Winの関係になることを願っているだけなんです。将棋に限らず、そうでないと決して長続きしませんから。
daigorou348さん、並べさせてもらったけど、あれは雁木右玉といって雁木からの発展形の一つ。残念。
4526843ですね。▲7六歩(33)はちと疑問。△7六歩は▲同銀で何もないから、慌てて打つ必要は無い歩です。▲5六歩・▲2五歩・▲1六歩の方が価値は高いでしょう。▲7九飛や▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲同飛の十字飛車の筋などを含みに残しておいた方が良い。▲9六歩(39)は時期尚早。8筋を切られたら△9五桂を消す意味がありますが、ここでは▲6八角で良い。△2二玉▲2五歩△8六歩▲同歩△同角▲7七桂△4二角▲4五歩△同歩▲同桂△4四銀▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2九飛が進行の一例。▲7七桂(43)も疑問。△9五歩▲同歩△9七歩とされていたらどうするんですかねえ。こうなると▲9六歩は端攻めのお手伝いで、7筋で切られた歩を活用されて最悪でした。本譜の△8六歩は有り難い手です。70手目は△3六歩で難局。▲7五歩(75)~▲7四銀(77)では▲3六桂が△3六歩を消しながら▲4四歩の含みで攻防だと思う。78手目から△3六歩▲同銀△4六香▲4七桂△2四桂▲2五銀△3六歩と攻められていたらピンチでした。このように右玉は△3六歩が急所になるので、実は▲3五歩(67)は微妙な手です。本局は相手の攻めを逆用して右玉らしい戦い方になってますが相手に助けられた感もあります。なんにせよ、こういう局後の検討は右玉のノウハウを蓄積する為に有用といえます。私も実は右玉党ですから、応援させてもらいますよ。
棋譜番号4495710並べてみました。10手目の△4四歩が早くも敗着です。通常の四間飛車では△4四歩は当然の一手なのですが、3手目角交換の将棋では敗着になる場合があるってことです。振り飛車党は後手番では3手目角交換を回避する手段がありません。△2二同銀に▲8八銀と応じれば、先後同形で先手と後手が入れ替わった格好になります。では先手の狙いは何でしょうか。私が思うには以下のようなことです。
1.後手振り飛車党に対する嫌がらせ
2.相手の土俵を拒否し、無理やり自分の土俵に引きずり込む。
3.後手の方針を見てから自分の方針を決めたい▲8八銀の後は、以下のような進行となります。
1.後手振り飛車指向→先手居飛車指向=後手角交換振り飛車
2.後手振り飛車指向→先手振り飛車指向=相振り飛車
3.後手居飛車指向→先手居飛車指向=相居飛車角換わり
4.後手居飛車指向→先手振り飛車指向=先手角交換振り飛車こう進んだ場合は、諸兄が推奨された棋書の応用で対処できると思います。しかし△2二同銀の後は▲8八銀の一手ではなくて▲4五角という手があるのです。これは筋違い角というカルト戦法で、プロでは武市六段しか指さない戦法ですが、アマチュアには無視できない愛好家がいます。
筋違い角戦法後手を持って筋違い角を迎撃する為に参考になる棋書は数少ないのですが、アマチュアで研究している人は無いでもないので、「筋違い角」で検索してみてください。
4495942並べました。45手目▲3五歩に△1二香は無意味な一手パス。ここは△4五歩が待ってましたのカウンターパンチ。「突き違いの歩」の手筋です。銀を見たら頭を歩で小突く手を考えてください。▲5七銀・▲3七銀と逃げるようでは△3五歩で歩を只取られ。つまり、▲3五歩と突っかけてくれたのは、後手に取って天佑のチャンスだったのです。結局▲同銀と応じるよりないのですが、やはり△3五歩で銀が立ち往生。次の△4四歩は分かっていても受からない。▲4四歩ともできない。▲2四歩△同角▲2二歩と無理やり暴れてきますが、△3三桂でやあり銀は死んでます。本譜は△3五歩で▲同銀と棒銀を進出させてしまいました。たった一路の違いですが、4五と3五は天と地ほど違う。本局はこれが全てです。
>四間飛車の方針としては、攻められるのを待って、逆用して攻めるということだと思います。
基本的にはそういう考え方になります。その考え方を盤上に表現する応用力が実力です。将棋は筋書きのないドラマです。誰も脚本通りに演じている訳ではない。完成図目指してプラモデルを製作している訳でもない。お互い一手づつ指し進めながら、相手の意図を察知し、相手の裏をかき、、相手の手を逆用するように指すものです。当然方針転換もありです。それが「棋は対話」の意味です。言葉を交わさず盤上で対話するのです。定跡を勉強する意味は、定跡をなぞるように指す為ではない。それは対話能力を高める為なのです。相手の着手からどんなシグナルを読み取るか。また自分の着手が相手にどんなシグナルを与えるか。それを知る為に定跡書はある。アマチュアは定跡通りには指しません。特に低級者は。だから定跡をなぞるように指せば「無理が通れば道理引っ込む」で必ず負けます。>盤上を全体を良く見て、考えるのだと思います。
そうです。部分に囚われて大局を見失えば負けるのです。>この形を攻めるための、注意点、着眼点、ヒントを、くださいませんか?
これは答えられない。そこに至る経緯が問題です。相手の着手の意図をどう読み取ったか。どういう方針でさし進めたか。途中経過が分からないとなんともいえない。相手もこちらの着手を見ながら、そう指し進めた筈なのです。「盤上を全体を良く見て、考えるのだと思います。」だからこそ、正確な局面が分からないと途中経過を想像もできないんです。何度も言いますが、将棋は交互に一手づつ指すゲーム。だからこそ無駄手を指すと失点になり、相手の着手を無駄手にすれば得点になる。前の投稿で、△9四歩に▲6四歩という手を提示しました。これは相手の△9四歩を無駄手にする意味です。相手の着手をマイナスにできれば得点はもっと増えます。
なんにせよ、将棋はとにかく難しいんです。ええと棋譜番号4420890の△7三桂に▲6八金の変化ですね。△6四歩▲9六歩△6五歩▲同歩△7七角成▲同経△9四歩▲6四歩△5二金左と進んで、さてと。▲7五歩△同銀▲6五桂△7二金▲7三桂成△同金▲6五桂△7二金▲7五飛△同歩▲7四歩といった調子で攻めが続くと思います。▲6四歩には▲6五桂を可能にするという意味があった訳です。すぐ▲6五桂は△同桂で無意味なので▲7五歩が準備工作。△同歩なら▲7四歩なので△同銀ですが、そこで▲6五桂。今度は△同経だと▲7三角が王手飛車になります。△7二金で△8三飛なら▲7三桂成△同飛▲8二角。△7二金に▲7三桂成以下のところは▲5三角△4二銀▲7三桂成△同金▲7一角成といった攻め筋もあります。最後の▲7四歩では▲6三銀△同金右▲同歩成△同金左▲6四歩の方が良いかも知れません。
将棋は相手がいるゲームですから実戦はどう応じられるか分からないし、全ての変化を限られた時間で読み切ることは不可能です。私も全ての変化を読んだうえで▲6四歩を推奨した訳でもないんです。
「ここは端などかまっている場合じゃない。▲6四歩で攻めが続く筈だ。」そういう勘が働いて、後は勘が正しいか、読めるだけ読んでみるといったことなんですね。いろんな攻め筋が引き出しに入ってないと何時間考えたところで何も浮かびません。つまり上達とは勘が働くようにする為に引き出しにいろんな材料を用意しておくってことなのです。キリがないので、この棋譜はここまでにしておきましょう。一期一会。同じ局面は二度と現れない。実戦で、どんな手が指せるか。それが全てです。4484915並べさせてもらいました。▲6八銀は▲6六歩が先だと思います。▲6八銀の瞬間、角が浮くのがちょっと怖い。誘いの隙かも知れないけど、こんな序盤から危ない橋を渡らなくても。21手目は▲1六歩より▲3七桂が価値が高いと思う。すぐ▲4五桂とできる訳ではないけど、▲2九飛を可能にした方が良いでしょう。右玉は▲2九飛が命なのだから。22手目の△6四銀に対して▲7七桂だが、ここは▲9六歩だと思う。△6四銀は△7五歩の一点狙いだから、△6四銀▲9六歩△7四歩▲9七角で7五の地点を受ける形を作りたい。5五の地点は争点にならないから7五さえ防げば後手は何もできません。さらに△7二飛なら▲7八飛、△9四歩は二枚替えの筋があるから怖くない。右玉の陣が整うまで戦いを起こされたくはない。△7五歩に▲同歩だったけど▲6五歩はダメなんですかねえ。ここで▲6五歩としないのでは▲7七桂の顔が立たない感じ。▲6五歩△7六歩▲6四歩△7七歩成▲同角△6四歩は△6五桂が残っているから確かに嫌かなあ。てことは▲7七桂は悪手だったということになる。本譜は後手の攻め急ぎに乗じて反撃が決まったような。28手目は△7五同銀で後手十分だったように見えます。本譜は△7二飛~△7六歩と攻めたけど案外効いてない。先手がうまく後手の攻めを逆用されただけって感じで。
私の偏見かも知れないけど、芸能界やスポーツ界でも女性には、若くしてひょこっと現役を引退してしまうケースが多いような気がします。そうかと思うと、ひょこっと現役復帰する人もいるし。どっちかというと男性の方が燃え尽きるまで現役に拘る人が多いような気もします。いや加藤一二三九段のことじゃないですよ。どこかの都知事候補じゃないけど、しれっと禊は済んだとばかりに何年か経ったら現役復帰するぐらいの図太さが石橋さんにあってもいいと思うのですがね。いや禊が必要なのかどうかは分かりませんが、どうせ一度きりの人生なんだから、そういう波瀾万丈の人生でも、良いではありませんかと言いたいのです。
▲4八銀に△6二玉なら、▲5八金右・▲7八金・▲2二角成▲9六歩・▲4六歩・▲6八玉も有力そうだが、▲5六歩が一番得な気がします。
先手中飛車で▲5六歩△3四歩▲5八飛△5四歩▲7六歩△6二銀▲4八玉△4二玉と進む変化と比べても飛車先が▲2五歩まで伸びているから居飛車が得しています。
▲5六歩に△5五歩▲同歩△同角が成立しそうに思えるけど、▲6八玉とされたら、後手はどう指せば良いかわからない。△7二玉は▲5五角△同飛▲6六角ですし、△3三角は▲2四歩△同歩▲3三角成△同桂▲2三角です。
この変化を見ても▲4八銀と△6二玉の交換は居飛車が得しているのは明らかですし、▲2五歩も働いています。△2二銀では▲6六歩とされて△3三銀でも△3三角でも角と銀がダブっている感じで面白くない。といって△8八角成▲同銀△2二銀は▲6五角で痺れますし、△2二角でも▲6五角の筋があります。
結局▲5六歩に△5五歩は無理なので△7二玉ぐらいでしょうけど▲6八玉でやはり△5五歩は無理です。前述の△7二玉の変化に合流してしまいますから。居飛車の飛車先交換を阻むには△8八角成▲同銀△2二銀よりなさそうですが、これは後手から角交換している分、丸山ワクチンより損をしている感じですし、▲7七銀△3三銀▲6六銀で結局後手は5筋の歩を切れません。△4四銀は例の▲2三角の筋があります。
最初から並べると▲4八銀△6二玉▲5六歩△7二玉▲6八玉△8八角成▲同銀△2二銀▲7七銀△3三銀▲6六銀△2二飛▲7八玉△4四銀▲5七銀右△3三桂▲4六銀△2一飛▲1八角△5三銀▲6五銀で後手不利。
最終的な結論として▲4八銀に△6二玉としてしまうと、▲6六角・▲6五角▲2三角・▲5三角・▲3一角など先手の方ばかり角打ちの筋が多く、後手は駒組が難しいということになります。>△7三桂は厳密には無理な手です。」と、お書きになった意味が、気になりました。棋譜番号4420690の時だけ、無理な手だということですか?
はい、そうです。つまり△7三桂は棒銀との相性が悪いのです。△7三桂としてしまうと△7三銀~△6四銀または△6二銀といった転進ができません。△7二飛の邪魔にもなります。結局△7三桂は△6五桂の一点狙いで、△6五桂としない限り、駒が捌けない形なので、それだけケアしていれば受けられるということになる訳です。
居飛車vs四間飛車はちょっとした形の違いで同じ手が成立する場合と成立しない場合があります。それは居飛車側も四間飛車側もそうなのです。形によっては△7三桂は成立する手です。ではどんな形で成立し、どんな形で成立しないのか。これは難しい問題です。ちょっとここでは説明しにくい。今は形の違いに注意してくださいとしかいえません。 -
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