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棋譜番号4463830ね。これも40手目がポイント。ここでも△2五歩が【歩の無い筋の歩を伸ばせ】の手筋。▲4六銀は△2六歩で終了なので、先手は右銀を動かせません。△2五歩▲5五歩△3三桂▲4六歩△5五歩▲同銀△5四歩▲6六銀△6四歩ぐらいで十分でしょう。
>△6四歩▲9六歩△6五歩▲同歩△7七角成▲同桂の後に、△9四歩と、後手が棒銀による端攻めをしたら、
ここは▲6四歩が【歩の無い筋の歩を伸ばせ】の手筋。四間飛車は受ける戦法ではなくて、相手の動きを逆用して反撃する戦法なのです。後手が△6四歩~△6五歩と仕掛けてきたのを逆用して6筋を攻めるのだ。△5二金右と受けても▲6三角の打ち込みがあります。▲7四角成と▲5四角成を両方受ける手が無い後手は△同金と取るよりありませんが、▲同歩成が大きなと金となります。以下、△9五歩▲5三金△9六歩▲6二歩△9七歩成▲7三と△同銀▲6三桂で詰みです。これは後手最悪の展開ですが、後手の端攻めより先手の攻めの方が全然早いんです。
△5二金右のところで△9五歩でも▲6三歩成△9六歩▲6四角△8三飛▲5三角成△9七歩成▲4三馬△8七と▲6一馬△同玉▲6二金まで。詰まされるのはあんまりだから、▲6四歩△4二玉▲6三歩成△3二玉と早逃げするのがまだしもですが、▲6四角△8三飛▲5三角成△9五歩▲6四馬△9六歩▲7四馬△8一飛▲9二歩で先手必勝です。>△3四歩と突いてあるときには、角交換後に、▲5五角ですか?
それはまた別な話。前回の11手目で▲6五歩というのは、あの局面だけの話です。△3四歩と突いてある場合は、角交換の権利は後手にあります。権利を行使するか、保留するか、拒否するか。3つの選択肢は後手にあるのです。後手が△3四歩と指していたなら、それに対応して先手ももう一手指している筈です。その局面になってみないと▲6五歩が成立するかどうか分かりません。>△7三桂のことを
△7三桂のメリットは、△8一飛を可能にすること、8五・6五に利きを作る、△8五桂・△6五桂を可能にするといったことです。デメリットは7三の地点の利きを失うこと、7四が弱点になること、△8四銀の退路をなくすこと、△7二飛の利きを邪魔してしまうことといったものです。
だから19手目は▲6八金としておけば受かっていたのです。△7三桂▲6八金△6五桂▲同歩△7七角成▲同金で、これ以上後手の攻めはありません。△6五桂で△6四歩なら▲9六歩△6五歩▲同歩△7七桂成▲同経で問題ない。こうなると後手は銀が飛車の利きを止め、桂が銀の退路を塞ぐ、にっちもさっちも行かない形です。
本譜は▲5八金左としてしまった為に受けが無くなってしまった。△7三桂は厳密には無理な手です。本譜は「無理が通れば道理引っ込む」の典型例。本当はもっともっと書きたいこともあるのだけど、消化不良になってもあれなので、今回はここまで。棋譜番号4420690を並べさせてもらいました。11手目は▲6五歩と指してみたい。7手目に▲6八飛と刺したからには、ここで6筋を攻めたい。11手目にそう指さないのなら7手目は▲7八銀の方が良い。それが前に指した手の志を活かすという意味なんです。▲6五歩△7四歩▲6四歩△同歩▲同飛△7五歩▲6三飛成△7六歩▲5五角となれば先手優勢。△7四歩で△5二金右なら、▲6四歩でも良いけど、▲6七銀△7四歩▲6六角でも良い。△7五歩は▲同歩だし、△7二飛は銀が只。△9五銀は▲5五角。△3四歩は▲2二角成△同銀▲5五角が酷い。
このように▲6五歩は、居飛車が右銀を8筋に進撃させた裏をついて6筋攻めを見せつつ、▲6六角や▲5五角を可能にした手です。四間飛車は飛車を使う戦法ではなくて実は角を使う戦法です。7七の角は86と66を守る一人二役。しかし角は頭が丸く、7六の歩が浮いている。だから角頭を攻められるのがつらく、だからこそ角の使い方が重要になるのです。棒銀は強力で足が早いので、もたもたしているとあっという間に振り飛車はつぶされてしまう。だから反撃の含みを見せて、相手にも受けの手を指させて出足を止める。どんな手でもメリットとデメリットが伴います。居飛車は攻める為には△7四歩を突くしか無いが、それは▲5五角・▲4六角などが飛車取りになるデメリットもあります。△8四銀は振り飛車にとって脅威だけど、▲6六角・▲5七角・▲4八角となれば逆に狙われる駒にもなります。そういうことが手の意味を考えるということ。
今回はここまで。並べさせてもらいました。46手目の△8五歩は頑張りすぎです。どうせ穴熊は暴れてくるしか無いのだから、下手に刺激しない方が良いのです。△8三歩でも良いし、手抜きで△2四歩ぐらいでも良い。▲6五歩なら、そこで△8五歩。▲6四角△同銀▲同歩△同角▲6五歩△4二角で何もありません。
64手目の△6五同歩も頑張りすぎ。▲6四歩は△同角が桂に当たるから△5四銀左ぐらいで良かったのです。7三の桂が浮いているので▲5五角となったら厄介。頑張るところを間違ってます。▲6五歩△5四銀左▲5六歩△3五角▲6四歩△同銀▲5五歩△6三銀▲6八角△4四角▲7七角△6六歩▲同角△5五銀といった要領でしょうか。部分的には微妙な手も多いのだけど、全般的に見れば大きなミスもなく、際どく凌ぎ切ったといった印象です。見事に穴熊を懲らしめてやったというところでしょうか。>Ruby.YHさん
何局か並べさせてもらったけど、Ruby.YHさんの棋風には、浮き飛車の将棋が合ってると思う。「Ruby.YHさんは飛車が浮くことで、ブースト機構が起動し特殊攻撃が可能になるのだ」みたいな。浮き飛車の将棋といえば、先手番だと居飛車系で横歩取り・ひねり飛車、振り飛車系で石田流がポピュラーですが、初手▲3六歩戦法なんてのもあります。筋違い角が多いみたいだけど、こういう将棋も試してみてはいかがでしょうか。もし興味があるなら後手番のも紹介させてもらいますけど。
初手▲3六歩戦法vs居飛車党
初手▲3六歩戦法vs振り飛車党>km2001さん
ノートはきっと一生の財産になると思います。ただし手順を覚えることに意味があるのではなくて、手の意味を理解することに意味があることを忘れないで下さい。といっても、私は初手▲7六歩の意味が半分わかるのに40年かかりました。km2001さんにとってもそれは容易なことではないと思うけど、多くの棋譜を並べたり、実戦を重ねたり、棋書を読むことで少しづつ見えてくると思います。まあ将棋は恐ろしく奥が深いので、無理のないペースで長続きさせるのが肝要かと思います。将棋の棋譜でーたべーすの使い方を補足説明します。javaをインストールしたPCには、configure javaといったプログラムがインストールされている筈です。将棋の棋譜でーたべーすを利用するには、このプログラムを起動してセキュリティの設定を変更する必要があるのです。セキュリティ・タブに「サイトリストの編集」ボタンがありますので、ここに「将棋の棋譜でーたべーす」のアドレスを登録してください。
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php
このアドレスを登録することで、棋譜を閲覧することができるようになります。
あれれ、93手目は▲1三同香成で詰んでますよ。
▲1三同香成△同玉▲1一飛成△1二合▲1四歩△同玉▲1五歩△同玉▲2五飛△1六玉▲1九香△1七合▲2八桂まで。
惜しかったですねえ。本譜は後手一手損角換わりの戦型ですが、相腰掛銀にしてしまうと先手は仕掛けにくく成るので早繰り銀にするか、棒銀にするかが一般的だと思います。後手に先攻を許しては少し先手苦しい展開のように思えました。ただ前述のように勝つチャンスはあった訳で難しい将棋です。この戦型は私は指さないので、余りコメントできませんが、「詰ますしかない」と気づいていれば見つけられないこともない詰み筋だったと思うのですが。Ruby.YHさんの▲鳥刺しvs△四間飛車の棋譜を並べさせてもらいました。正直いって対鳥刺しとしてはあまりうまくいっているようには思えませんが、先手陣の嫌味を巧みについて、いつの間にか△がひっくり返した展開のように思えます。43手目の▲1五角で後手陣は落城寸前にも見えますが△4五飛が「これしかない」といった捌きで、勝負形になってますもんねえ。派手な手ばかりでなく、じっと△5二金、△9四歩はしぶい。振り飛車の戦い方として参考になる棋譜だと思いました。
端的にいえば、相手が居飛車じゃないなら四間飛車にしてはいけない。相手が中飛車、三間飛車、向かい飛車なら四間飛車にしてはいけない。もちろんやろうと思えば四間飛車にも組める。しかしそれは序盤早々不利になるって意味です。
四間飛車党は3手目までは▲7六歩△3四歩▲6六歩と進むでしょう。ここで4手目が△8四歩なら5手目は▲6八飛で良い。ただし4手目が△5四歩、△3二飛、△3五歩、△3三角、△1四歩の場合は▲6八飛はいささか問題だということです。厳密には▲6八飛もないでもないのですが、それはあくまで途中下車的な意味で、その説明は初心者には難しいので、今回は省略。では、順番のプロの実戦譜を見てみましょう。ちなみに4手目は他にも△6二銀、△6四歩なども有力です。それはまたの機会に解説しましょう。1.▲7六歩△3四歩▲6六歩△5四歩の例
「広瀬章人五段 」vs「羽生善治名人 」
2.▲7六歩△3四歩▲6六歩△3二飛の例
「中村 亮介五段 」vs「佐藤 和俊五段 」
3.▲7六歩△3四歩▲6六歩△3五歩の例
「森 けい二九段 」vs「福崎 文吾九段 」
4.▲7六歩△3四歩▲6六歩△3三角の例
「藤井 猛九段 」vs「松尾 歩七段 」
5.▲7六歩△3四歩▲6六歩△1四歩の例
「石川 陽生七段 」vs「長沼 洋七段 」
解説といいながら文量的に無理そうです。今回はここまでにしておきます。【10ページめを閲覧することができない】
2014年1月24日に「将棋倶楽部24掲示板 › 24知恵袋 › レーティング戦の始めの30回」のトピックが10ページ以上に達し、その時に10ページめを閲覧することができないというバグが発生しました。この掲示板システムは、複数ページのurlを「レーティング戦の始めの30回&paged=3」といったアドレスで管理しているのですが、10ページめを閲覧しようとすると不思議なことに「レーティング戦の始めの30回0」といったアドレスが生成されてエラーになってしまいます。そのようなアドレスのページが存在しないからです。ただし、それは10ページめが存在しないことを意味するわけではなくて、「レーティング戦の始めの30回&paged=10」といったページが現実には存在しえるのです。これは「→」「10」のボタンが生成するアドレスがおかしいというバグです。「レーティング戦の始めの30回0」となっているURLを手で「レーティング戦の始めの30回&paged=10」と修正すれば10ページめを閲覧することが可能です。たまたま10ページめに該当する投稿をされた方は、そのようにして投稿が受け付けられたことを確認できます。
ただし、そうまでして一つのトピックを10ページ以上に伸ばす意味もないので、該当トピックは「連載中止連絡」的な投稿で打ち切って、新たに「レーティング戦の始めの30回ーその2」といった継承トピくを立てるのが現実的なバグの回避策といえます。お断りします。
朝日杯将棋オープン戦で「▲中飛車vs△三間飛車」の戦型が現れたので紹介しておきます。
▲5六歩△3四歩▲5八飛と先手中飛車を指向した菅井五段に対して後手の豊島七段は、4手目に△3二飛と応じて三間飛車で迎撃する方針を明らかにしました。5手目は▲5五歩も有力なのですが、▲7六歩。これは▲2二角成△同銀▲6五角の筋を含みにした油断のならない手です。6手目は△3五歩。△3四歩△3二飛の志を継承して自然な手です。でも前述の筋にはどう対処するつもりなのでしょうか。おそらく▲2二角成△同銀▲6五角と進んだ場合は△2五角のカウンターで応じる予定だった筈です。この時に△3五歩は△2五角の利きを4三の地点に利かせている意味があった事に気づきます。その後は1.▲3八銀△7二銀、2.▲2六歩△4七角成▲4三角成、3。▲8三角成△4七角成、4.▲5五歩△3四角のどれかに進むと想定されますが、どれも後手まずまずの戦いが出来そうです。
プロ棋戦の棋譜中継では全くといって良いほど解説されることはありませんが、特に▲中飛車vs△三間飛車は、序盤から水面下の膨大な変化を含んだ戦型です。微力ながら、ささやかな解説を試みましたが、詳しく解説しようとすると一冊の本になってしまいます。例えば、7手目から▲4八玉△6二玉▲2二角成△同銀▲6五角と進んでいたら、後手はどう応じるのでしょうか。今度は▲4八玉が4七の地点を守っているので△2五角は利きません。答えは私にも分かりませんが、分からないなりに考えるのも序盤の勉強だと思っています。「中飛車対四間飛車」という戦型は存在しません。誰も四間飛車側を持たないからです。▲5六歩△3四歩▲5八飛と進んで4手目に△4二飛と指したプロ棋士が一人もいないのです。
四間飛車党が後手番で2手目に△3四歩と指すのは、そうしないと先手の飛車先交換が受からないからです。
1.▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角
2.▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩△4四歩
どちらでもぴったり受かっています。△3四歩には△3三角を可能にするという意味があります。
ところが▲5六歩△3四歩▲5八飛と進んだとすれば、先手はもう2筋を攻める意志は無いということになります。今度は2筋でなく5筋をどう受けるかが後手のテーマなのです。△4二飛は、そのテーマに対応していないんです。棋譜番号4303757はそうは進みませんでしたが、5手目に▲5五歩とされていたら困っています。次の▲5四歩が分かっていても受ける形がないからです。
4手目が△3二飛なら、▲5五歩△4二銀▲5四歩△5二金左▲5三歩成△同銀▲5四歩△4四銀▲7六歩△5五歩▲6八銀△6四歩▲5七銀△6三金▲6六銀△5四金でぴったり受かっています。
一歩損で5筋を制圧されたのでは先手は中飛車にした意味がありません。
この手順で▲7六歩のところで▲9六歩と端角含みに来た場合は、△6四歩▲9七角△3一角▲4六歩△6二玉▲6八銀△6三金▲5七銀△5五歩▲6六銀△5四金で受かります。△3一角のところで△6三金は▲6四角△同金▲5三歩成で後手不利です。
先手中飛車は強力で、先番のうえに一手のムダもなく指し進めるので後手は一手でも間違うと簡単につぶれてしまうのです。
ここまでの説明で△4二飛が悪い理由は分かっていただけたでしょうか。△4二飛は△4二銀を妨害し先手の端角の利き筋に入り、△3一角の利き筋を止める粗大ごみになっているんです。中断局についてはなんともコメントできません。どうコメントしても対局者に影響を与えて不公平になる恐れがありますから。ところで中断局の扱いに関する規定は理解されているのかな?
>▲5六香△6五金▲4四角△4二飛▲4五歩△3三金▲5三香成△8二飛となり、先手の角が、うまく逃げられないので、後手優勢。
▲4五歩はないです。▲5三角成があります。飛車を取れれば▲8一飛が王手角取りになるので△9二飛と逃げるぐらいですか。そこで▲4一銀と引っ掛けてどうでしょう。△3一金なら▲同馬△同銀▲2三金。△4二金なら▲同馬△同飛▲5二香成。△3三金、△2三金ならじっと▲5二歩。▲5二歩は飛車の横利きを遮断して▲3二銀成や▲4二馬を作る準備です。いずれにせよ後手の要の駒は3二の金なので角と交換なら大成功です。だから、そもそも△4二飛が悪手で、△9二飛と逃げるぐらいです。今度は▲5三角成はちょっと甘いので、ここでも▲4一銀。△3一金なら▲5二香成、△4三金なら、そこで▲5三角成です。もう角を逃げている場合じゃないんですね。女子高生のメール交換のような訳にはいきません。焦らず騒がず着実にいきましょう。
>64手目ですが、△同銀ではなくて、△同桂や△同香だったら、端攻めは、頓挫していたでしょうか?
△同桂の場合は、△同桂▲同桂成△同香と進むでしょう。部分的には▲2五歩が筋です。△同歩と取ってくれれば▲2四桂が詰めろ金取りになる。しかし▲2四歩と取り込んでもなんでもないので手抜きされて、△2六桂と打たれて厳しい。銀が逃げられないからです。そこで考えたのが▲2五歩に代わって▲6六桂です。後手の角筋を遮断して▲5七金の含みを作りながら金取りです。△5五金なら▲7四桂が飛車金取りになります。△5二飛なら▲4一銀が絶好の割り打ちで後手は痺れます。△5五金のところ△6五金なら今度は▲5四桂と跳ねます。△5二飛はやはり▲4一銀なので△8二飛ぐらいですが、▲4四角が味の良い飛び出しとなります。△5五金も△6五金もダメでは△5三金とするしかない。それなら▲8五歩が角に当てながら▲8六角のスペースを作る軽手となります。
まとめると△同桂▲同桂成△同香▲6六桂△5三金▲8五歩△同桂▲8六角△4三金右▲5七金△4九銀成▲同飛が読みの本線になります。
▲8五歩は△同桂が角に当りますが、その瞬間に▲8六角が金取りに切り返して幸便です。▲5七金は桂に紐をつけつつ不切れを解消し、嫌味を清算しようとする意味です。次に「△同香だったら」の場合ですが、これは▲5六香があります。
棋譜番号4219731ね。なかなか並べ甲斐のある将棋になってますね。
△7三桂(44)がどうだったか。ここでは△6二飛▲5五歩△同歩▲同銀△5四歩▲6六銀△7三桂ではなかったか。こうなると居飛車の右桂の捌きを抑えるのは難しい。
△8六歩(48)は手筋の突き捨てだが、指し過ぎ。ここで1歩渡したが為に▲1三歩(63)が生じてしまったのです。
気づいていないと思うけど、▲1四歩(57)以下の端攻めは結果的に(48)の指し過ぎを咎めたことになりました。それが勝因です。将棋は自分が指した手を活かすように指すものだといったことを前回述べましたが、将棋は相手が指した手を逆用するように指すものでもあるのです。
その意味で△5七歩(56)も好手です。先手が5筋から動いたのを後手が逆用して5四の歩が一手で3マスジャンプしたようなものですから。△5五桂(68)は金に当てつつ角道を遮断する好手ですが、この局面では疑問です。代わって△6五桂なら先手苦しい展開。△6五桂は▲6五歩(39)を逆用し、△7三桂(44)の志を活かす手です。▲4六金(69)が銀桂の利きから逃れ、(68)を逆用し、▲7七角の志を活かす好手。△4五歩(70)は先手の角筋を通してしまう悪手。ここでも△6五桂でした。
△1二玉(74)は敗着です。△2二金打ならまだ難しい将棋。後手玉に詰みが生じています。
75手目からの詰みを逃してしまいましたが、77手目も詰みが有ったのです。この詰みも逃してしまいましたが最後は詰みです。5二に合駒しても▲同飛成△同玉▲5三銀でどこに逃げても頭金まで。合駒しないで逃げてもやはり頭金です。将棋はこのように自駒を活かし敵駒を逆用するように指すものです。後手の方は△6五桂を逃したのは惜しまれますが、どちらも力が入った熱局だったといえるのではないでしょうか。「無料公開の棋譜でも、道場で公に再現することは発行元に迷惑がかかります。配慮下さいますか」の意味は、そういうことではありません。
「無料公開の棋譜」とは例えばNHK将棋の時間の棋譜のような棋譜を指します。その棋譜をAさんとBさんの対局で再現することは、発行元のNHKさんに迷惑がかかりますという意味なのです。
>△5四歩の手順の中の、△同飛の後に、先手が角を打って飛車のこびんを突いたら、△3三角と打てば、受かっているでしょうか?
そうですね。それで受かっています。「角には角」という格言があります。ただ私なら、持ち角は温存して△4四歩と受けます。先手が攻めを続けるなら▲4六歩ぐらいですが△3三桂がぴったりです。△4四歩は△5三銀を活かした受けですし、△3三桂は△4四歩を活かした受け方です。このように自分が指した手を活かすように指せば必ず受かるものなのです。それが将棋です。△3三桂の後で▲4五歩と突かれたら当然の△同桂で次に△5七桂成が生じます。先手は持ち歩が無いので、すぐ▲4六歩と殺されることもない。すぐ▲4五歩は無理なので▲4八飛と転戦しても△3二金が飛車と桂馬に紐をつけるしっかりした受けで先手はこれ以上手がつながりません。角を巡る攻防は、「初心」を脱出する為の必須科目と考えてください。必要以上に角交換を恐れては、「読みと大局観」が養われません。そもそも振り飛車党は後手番では角交換を避けられません。>相振り飛車は後手に主導権がある
それは後手だけが角道を止めずに駒組を進めることができて、△4四歩の一手を他に回せるからです。ただし後手も角道を止めてしまえばそうはなりません。
>四手目が、3五歩、3二飛のときは、三間飛車になるのだと思います。
はい、石田流になることが多いです。▲7六歩△3四歩▲6六歩△3五歩▲6八飛△3二飛▲2八銀△3四飛▲6五歩△3三桂となれば後手指しやすい。▲2八銀で▲6五歩は△8八角成▲同銀△4五角で後手有利。このように三間飛車は飛車の横利きで四間飛車の飛先交換を阻めるのですが、逆は真ならず。四間飛車は飛車が浮くと相手の角筋に入ってしまうので、安定した位置にならないのです。
>5四歩、4二銀のときは、中飛車になるのでしょうか?
そうとも限りません。
▲7六歩△3四歩▲6六歩△5四歩▲6八飛△4二銀▲6五歩△5三銀▲2二角成△同飛▲7八銀△2四歩▲6七銀△2五歩で後手指しやすい。このように△5四歩・△4二銀は△5三銀型で先手の飛車先交換を阻む狙いもあります。先手の出方を見てから中飛車か三間飛車か四間飛車か向かい飛車か決めようというのです。▲2二角成は手順に向かい飛車にされて面白くない手ですが、▲4八玉のような手では△8八角成▲同銀△4五角で先手不利です。ということは▲6五歩は時期尚早だったようです。
>3三角は、模様眺めの手だと思います。
一つは向かい飛車にする狙いです。▲7六歩△3四歩▲6六歩△3三角▲6八飛△2二飛。相振り飛車は序盤の数手だけでも変化が多すぎて解説しきれませんが、3手目が▲2六歩なら4手目は△4四歩でも良いが、3手目が▲6六歩の場合は、後手は角道を止めずに△4五角の筋を見せて先手の駒組を制約しなければならないとだけはご理解いただきたい。
棋譜番号4159519ですか。23手目あたりでは早くも後手が不利になっています。どうして不利といえるか。1.先手は大駒(飛車角)が後手陣に直射しているのに、後手の大駒は△4四歩で止まっている。
2.先手は持ち歩を一枚持っているが後手はそうでない。
3.先手の左銀は五段目で大いばりだが後手の左銀はやっと三段目。
4.後手陣には8二に空間ができているが、先手陣には無い。
要は先手に好き放題指されているのに、後手は何も良いところが無いってことです。こういう局面にしてしまっては面白く無いという感覚が必要です。これを大局観というのですが、大局観を養うのは決して簡単なことではない。
8手目が絶好のチャンスだったんです。ここは問答無用の△4五歩です。四間飛車の最大の強みは△4五歩の一手で飛車角の利きを通せることなのです。そう指されていれば先手は次の△4六歩を受ける手がない。▲4八飛とすれば受かりますが、これでは▲6八飛の一手が無駄になりますし、受け一方なのでその後の方針が立ちません。といって対抗して▲6五歩なんてやると角が只取られになってしまいます。
つまり7手目の▲7八銀が自然なようで大悪手なんです。7手目は▲6五歩とすべきでした。結局のところ相四間飛車は、どちらが先に▲6五歩(△4五歩)を突けるかという勝負ですが、一般的に後手が面白くない展開になりやすい戦型で、プロでもほとんど指されていません。
振り飛車党が後手番の時に▲7六歩△3四歩▲6六歩のオープニングの四手目は、△5四歩・△3五歩・△3三角・△3二飛・△4二銀などがよく指されています。四間飛車党にとって、どう指すのが良いのか、これはなかなか悩ましい問題です。その問題についてはまたの機会ってことで。>△5一角の後の変化の一例についてですが、▲同飛のところを、▲同角ならどうなるか、その後の変化が分かりませんでした。また、△9五歩の意味が分かりませんでした。
▲同角は次の狙いが無いので1秒も考えませんでした。もし▲同角なら△2六銀で、先手がどう応じても飛車か角のどちらかを取れます。後手の持ち駒が、銀でなく金なら△4五金、桂なら△4三桂、香車なら△3三香です。
このようにお互いの飛車が向い合って、間に価値の高い駒が一枚だけ挟まっている形は、危険なんです。
▲同角の局面は、角が動けば飛車が取られ、飛車が横に動けば角が取られる。つまり先手は身動きとれないんです。そこで手持ちの銀で飛車か角をいじめる手がないかなと考えるのが着眼点になります。△9五歩の意味は、将来△9六歩▲同歩△8五桂の含みです。次に△9七歩と攻めを続けます。序盤に指した△9四歩、△7三桂の志を継承して、花を咲かせるには△9五歩しかありません。
3筋の形は前述の▲同角の変化と同じで、実はここでも△2六銀が成立します。ただし、この局面は▲6一飛成△同銀▲2六角と二枚替えに来られても、余り嬉しくないのです。△2九飛成と桂を取りながら角取りで後手有利は有利だけど、△2六銀にあっさり角を見捨てて▲2一飛成とされても面白く無い。なぜなら手放した銀がお互いの玉から遠く、将来働きそうに無いからです。
そこで△9五歩のもう一つの意味は、困っている相手を無用に刺激せずに、さあどうしますか?何か良い手がありますか?と、あえて手を渡すことなのです。相手の立場に立って△9五歩の次の手を考えてみてください。前回回答したように、具体的な日時を厳密にオファーしていただきたい。「今月」とか「次の」とか曖昧な言葉は使わないでいただきたい。何年何月何日を西暦で、何時何分を12時間制か24時間制か明確に分かるように提示していただきたい。4時って朝の4時なんですか?それとも夕方ですか?こういう紛れが生じないようにしていただきたい。私にはtaka-hiro.sさんが使っているカレンダーや時計がどんなものか分かりません。曜日だと人間だから、うっかり勘違いしていることも稀に生じます。
何度もお願いしていますが、具体的な日時というのは、そういう紛れが嫌だからです。棋譜番号4086067ですな。44手目の△8三銀が悪手。△8三銀は2枚の金を浮き駒にしてしまうとんでもない暴挙です。銀冠に組めれば一人前だけど、この瞬間がべらぼうに怖い。▲3五歩と仕掛けられたのだから、こんなことしてる場合じゃない。ここではなにはともあれ△5一角。
以下、▲3四歩△同銀▲3八飛△6二角▲3五銀△同銀▲同飛△同飛▲同角△3九飛▲3一飛△9五歩が変化の一例。
△6二角は一見惚けた手に見えるかも知れないが、▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3四飛△3三歩で嵌めようという狙いがあります。この変化の▲3四飛のところで▲2五歩と自重するなら△3五歩▲同銀△2三銀でやはり先手は嵌っています。
▲2四歩△同歩▲2二歩には△4五歩が絶好のカウンター。▲3七銀や▲2八飛では△2二飛で問題外なので▲3六飛しかないが、△3五歩▲3九飛△2五歩▲3七銀△2二飛でやはり先手どうにも攻めになってません。ここで全ての変化を解説することは出来ませんが、少しでも四間飛車の戦い方の勘所をつかんでいただきたいので、何度も並べてみていただきたいと思います。そういうことなら、まずは観戦されてはいかがでしょうか。同じぐらいのレートの会員が誰か彼かいつでも対局しています。観戦料を取られる訳じゃなし、気軽な気持ちで覗いて良いのです。ただしタイミングの問題で、序盤から観戦するのはなかなか難しい。そういう場合は、棋譜検索・閲覧で誰かの棋譜を見ることです。
「みんなどんな戦法で戦っているのかな?」「こんな戦法があるのか。」そういう興味だけでも良い。先人の棋譜を並べるのも上達の早道です。実戦は生き物だから、なかなか定跡どおりにも進まないことも分かるでしょう。という訳で、私もkm2001さんの棋譜を並べてみましたよ。四間飛車は引角にはいちはやく△4三銀型に組まなければなりません。△3二銀型が活きる形は▲3三角成に△同銀と取り返せる時だけです。しかし、それは引角には通用しないのです。△4三銀型なら引角には△2二飛と2筋を受けることができます。臨機応変に飛車を使うのが振り飛車の基本です。棋譜並べを重ねれば、そういう呼吸がだんだんわかってきますし、実戦経験を重ねれば相手の狙いも見えてくるでしょう。レートは持ち点じゃないんだから0になったって気にすることはない。それで何の資格が剥奪される訳じゃないんです。負けて元々、諸先輩の胸を借りるつもりでどんどんぶちあたってください。始まってるよ、ナウ。みんな大阪おいでよ。
そうなんですねえ。先手玉は角でも桂でも王手がかかるのが泣き所で、そう簡単には勝てない局面なのです。
▲4五桂△同銀▲同金も▲5五金△同銀▲4五桂も△5六角で急所の駒が抜かれてしまいます。
そこで▲4五桂△同銀▲5五金(詰めろ)の順は考えられるのですが、△2六桂の逃げ方が悩ましい。
それでも勝ちかも知れないが、実戦では読みがまとまらず、その順は捨てました。
つまり▲4五桂も▲5五金も指しきれなかったということなんです。
では他にどんな手があるのか。僭越ながら私の実戦からの出題です。将棋世界の人気企画「イメージと読みの将棋観」のつもりで次の一手を考えてくださいという趣向です。
<盤面開始>
後手:
後手の持駒:角二 桂二 歩五
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+—————————+
|v香 ・ ・ 龍 ・ ・ ・ ・v香|一
|v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ 圭 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・v金 ・v歩 ・|三
|v歩v銀v歩 ・v銀 ・ ・ ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・v銀 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 金 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ 銀 金 玉 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+—————————+
先手:mekuriya
先手の持駒:金 桂 歩二
手数=88 △5四銀 まで
<盤面終了>確かに5筋位取りは6筋交換が可能ですが、デメリットもあります。
それは振り飛車が金銀桂などを6五の地点に進出可能にしてしまうことと、△6五歩と逆に急所の位を取られてしまうリスクを伴うことです。柿木将棋盤 9384 加藤一二三 vs 大山康晴 1969-10-29 十段戦
それでは加藤一二三十段に大山名人が挑戦した一局を見てみましょう。
96手目の△6六歩がふわっとした好感触。▲同角でも▲同金でも△6四金と進出して次に△6五金とぶつける狙いでしょう。単に△6四金では、▲5三銀でなにをやってるか分からないことになるからです。
それは面白からずと見て加藤十段は▲4五銀と前線に進出する。しかし、どうやらこの手が疑問手だったようです。歩切れを解消し、飛車の横利きを通して、浮き駒の金に連絡する。どうみても自然な好手に見える。
ところが銀が元いた場所に△3六歩と打ち捨てられ、取ってくださいとばかりに△3三桂と捌かれ、と金の利きが無くなった4四の場所に△4四歩と叩かれてしまう。
108手目にぐいっと6四に金を進めた局面では、もう居飛車は容易ならざる形勢になっている感じです。
本局はほんの一例で、5筋位取りは定跡化しにくい戦いになりやすい印象がありますが、6筋の戦いは居飛車の方が一路玉が戦場に近い分、損だと思います。>今度は研究会で無理気味の仕掛けへの対抗策を教えて下さい。
具体的な戦法、戦型、局面次第です。カウンターの狙いといっても、それはあくまで基本的な思想なのであって、どの局面でも必ずカウンター策がある訳でもない。将棋は臨機応変の応用力・対応力が大事です。
無理を思って仕掛けてくる人はいない。皆ある程度の成算があるからこそ仕掛けてくるんです。>今度予定開いている日を教えて下さい。
taka-hiro.sさんの方から具体的な日時をオファーしていただきたい。美しい言葉に惑わされるなさんの棋譜を並べてみたいです。そうしないと具体的な敗因を探れないからです。
勝敗がどうの、勝率がどうの、レートがどうのといわれても敗因がわからないとどうしようもありません。
序盤・中盤・終盤のどこに欠点があるのか、形勢判断は正しかったのか、手を入れるべきを手抜いたのか、手抜くべきを相手しすぎたのか、そんな風に分析することで自分の弱点に気づく努力が必要ではありますまいか。
何段であろうと何級であろうと皆勝ちたいのは同じです。相手に勝ちを譲ろうと思って指している人など誰一人としていません。お互い勝ちたいと思っても、最後には勝者と敗者に分かれてしまう。それが将棋です。棋譜形式について注文があります。一手一手盤に並べろと云われるのはつらすぎます。ここは是非、Kifu for Windows に張り付く形式にしていただきたい。
▲76歩 △84歩 ▲68銀
こういう一般的な形式ならば、Kifu for Windows に限らず、ほとんどの将棋ソフトに容易に貼り付けることができます。
こういうマイナーな戦型の研究では、将棋の棋譜でーたべーすが役に立つでしょう。
フリー手検索v2で、15手目3四飛、18手目7六飛、19手目7七桂と3手指定して検索してみると該当の実戦譜を見つけることができます。この一局なんかは後手が激しく反発したものの、ちょっと無理だったらしくて49手で先手勝ちに終わっています。
横歩取りを指さない私は、本トピックに深煎りできませんが、今回は将棋の棋譜でーたべーすの紹介です。▲57銀型四間飛車は、矢倉指向の先手に対して後手が△6四歩と右四間を匂わせてきた時の先手の手法だと認識しています。
▲57銀型四間飛車
この実戦例でも、右四間飛車の雄、中川八段が△6四歩と指したのを見て、谷川九段が▲5七銀と着手しています。
だから▲57銀型四間飛車といっても四間飛車の変化ではなく、矢倉模様からの変化です。実際、数少ない実戦例でも先手は居飛車党ばかりで振り飛車党は少ない。
▲5七銀を見て、後手が右四間飛車模様から糸谷流右玉に変化するのも有力なんでしょうけど、そもそも▲57銀型四間飛車自体がマイナーな戦法なので、研究するかいもなさそう。
私は▲7六歩には△3四歩ですし、▲7六歩△8四歩には▲6六歩ですから、どちらも持つ事はないです。
私の右四間対策ですか?以下が進行の一例。
▲76歩 △34歩 ▲26歩 △44歩 ▲48銀 △42飛 ▲68玉 △62玉
▲78玉 △72玉 ▲46歩 △62銀 ▲47銀 △45歩 ▲同歩 △同飛
▲48飛 △88角成▲同玉 △42飛 ▲78銀 △32銀▲47銀と銀が浮いた瞬間に、△45歩と開戦してさっさと角交換するのがポイントです。
では▲47銀でなく▲58金右とされたらどうするか。それでも△45歩と開戦します。
△45歩▲同歩△88角成▲同玉(▲同銀)△22銀▲47銀△45飛と指し進めます。
この手順では、慌てて歩を取り返さずに角交換してからじっと△22銀とするのが超重要なポイント。
▲47銀の時と同じように△同飛としてしまうと△44歩で痺れてしまうのです。
一呼吸置いても、居飛車は右銀が出遅れているので▲45歩を守る手段がありません。逆に▲47銀の時はすぐ歩を取り返す必要があるわけです。
結局のところ、▲47銀でも▲58金右でも形勢は互角です。これがmekuriya流の全てではありませんが、△62銀の早囲いで居飛車のあらゆる戦法に対応可能な四間飛車とだけ今回はご理解いただきたい。22日ですね。はい、OKです。んで、何の研究会でしたっけ?
この将棋は、後手が右も左も手を掛け過ぎて、どちらも中途半端な状態で居飛車に仕掛けられてしまったという感じ。
20手目の△3五歩は一理ある指し方だと思います。居飛車の▲2五歩が早いので、ここから穴熊にするのはゆるしませんよという主張でしょう。問題はその後の後手の指し方です。
そう指したからには、5筋~7筋には手をかけずに急戦を見せないとおかしい。
かなけんシステム、メリケン向かい飛車、△1三桂~△2五桂(銀)、石田流などが候補に挙げられる。
もっとも後手番のうえに四間飛車から組み替えるのでは、そううまくいくとも思えない。
四間飛車の弱点は△4二飛が▲8六角の筋に入るとともに△3三角の自由度を奪っていることです。また美濃囲いは中央が手薄い。だから△7二銀や△5四歩も結果的に疑問だったかも知れません。
△5四歩は、形によっては有効な手ですが、本譜は▲8六角の威力を高めてしまっただけでした。
四間飛車は序盤が簡単といわれたのは昔の話で、今は一手一手の意味をよく考えないと指しこなせない時代です。
この棋譜を見ても、つくづくそう思いますね。ああ分かりました。先手玉は詰んでますね。つまり△5八桂成は詰めろだったんですね。△2八銀不成は詰みを逃した大悪手。ここでは詰将棋みたいな妙手があります。
リンカーンというと日本には奴隷解放宣言がよく知られていて、子供向けの伝記には、あたかも人道主義者のように描かれている。
しかし本当にそうだっただろうか。
「ロング・ウォーク・オブ・ナバホ」と呼ばれるナバホ族への強制移住政策を指揮したのもリンカーンなのだ。
「ロング・ウォーク・オブ・ナバホ」は、子供向けの伝記には全く紹介されていない出来事だが、これはナバホ族に対して比類のない民族浄化政策だったのだ。リンカーンはナバホ族から先祖伝来の肥沃な土地を奪い灼熱不毛の土地に押し込めた。新しい土地は植えた作物が全く育たない、まさしく不毛以外の何者でもない土地だった。アメリカ合衆国が、「ロング・ウォーク・オブ・ナバホ」の誤りを認めナバホ族と和解したのはリンカーンが死去した後のことなのだ。
ここで奴隷解放宣言を再検討しよう。これも人道主義なんかじゃない。奴隷解放宣言の目的は、南部の農場主に囲い込まれた黒人奴隷を、北部の工場労働者に転換しようということだった。
つまりリンカーンは北部の工業資本家に迎合し、支持を得ようと策しただけの話なのだ。
今日のアメリカではリンカーンは白人至上主義者として理解されている。しかし私も子供の頃は、伝記もののお伽話を他愛もなく信じてしまっていた。私がリンカーンの正体に気づいたのは大人になってからのことなのだ。
改めて問う。ネイティブ・アメリカンや黒人は人でないとでもいうのか?
戦前に軍国主義を唱えた政治家など存在しない。戦前、軍国主義に突き進んだのは議会政治に不信を抱いた庶民・国民です。
国際連盟脱退を決め、悄然と帰国した松岡洋右を万雷の拍手で出迎えたのが庶民・国民です。
私は「庶民」「国民」という言葉は、自分で自分の首をしめる馬鹿の代名詞だと認識しています。
第一次世界大戦で、日英同盟を根拠に連合国側で参戦し、戦勝国の一角を占めた日本は常任理事国という名誉も責任もある国際的地位を勝ち取った。
ところがあろうことか、満州問題だけをきっかけにして、日本はその国際的地位を自らなげうった。
これほど愚かな外交は、日本近代史に他にない。五・一五事件で満州国を承認しようとしなかった犬養毅を問答無用と銃殺した青年将校の暴挙を「青年の義挙」と賛美し、青年将校の助命嘆願の手紙を書いたのが庶民・国民です。
この時が政党政治の終わりの始まり。
ソ連のスパイで朝日新聞記者だった尾崎秀実が唱えた南進論に影響された軍部の暴走に政治が引きずられるようになる。
それが日本の歴史です。「庶民」「国民」「新聞」「文化人」「知識人」といった美名を私は信じない。
軍人は軍人だけでは暴走できない。満州開拓論を唱えて理論的に後押しした農政学者の高岡熊雄らの存在も無視できない。 社会大衆党,大日本農民組合による満州農業移民の推進。満州農業移民を拓務省に働きかけた教育者の加藤完治。
今日の論壇では、「庶民」「国民」をあたかも被害者のように位置づける論調が目立つ。
しかし戦前の歴史は「庶民」「国民」こそが、満州農業移民を国策とするように政府に陳情していたのです。
軍部に同調し、真っ先に解党して大政翼賛会に馳せ参じたのが社会大衆党です。せっかくですが同意できません。
というのは私は免状の段位は、将棋道に対する長年の研鑽、将棋界での長年の活躍・貢献を顕彰する証を具現化したものだと考えるからです。
そのランク付けを数値化したものが段級だが、これはそもそも棋力を表現していない。あくまで数値化の便宜を計る為に棋力という表現形式を借りているだけに過ぎないものです。
雑誌・新聞・テレビなどに段級位認定問題が出題されて、免状取得の道が開かれていますが、どれも考慮時間制限という制約がありません。これに対して24の段級は、上記のような意味は全く含んでいなくて、本人の自己申告と対局結果によって算出されるレートに、便宜的・機械的に段級を割り振っているだけに過ぎません。対局数をこなせば、実際の棋力に近くなると考えられていますが、その棋力は1分ないし30秒といった厳しい考慮時間制限を前提としたものです。
いわば24基準は、考慮時間という概念を含んだ実戦的な現在棋力の表現だといえるでしょう。
また免状基準は、アマ棋界・プロ棋界・女流プロ棋界と大きく分けて3つの体系がありますが、24はアマ棋界・プロ棋界・女流プロ棋界の区別がなく混交した基準だともいえます。
24では現実に上は3000超から下は0まで、幅広いレートの会員が存在します。24の段級は、対局挑戦の目安、上達の励みを支援する為の指標として機能しています。私の問題意識としては、24基準が免状基準と異なるのは当然のことであって、何も問題だとは思わないといったことに集約されます。
では新規登録の際にどれくらいで自己申告すれば良いのかという問題が残ります。それはそれで別問題です。
その為に24ではゲスト会員のフリー対局を可能にしています。正会員の中には、そうした対局を好む人もいます。入会希望者はそのルートで、タイムトライアルでの現在棋力を測定することが可能でしょう。
であれば、それは自己申告の助けになるでしょう。
24は日本人・外国人、大人・子供、男性・女性、プロ・アマの垣根がない、オープンでシームレスな空間です。それゆえに免状基準とはリンクできない。24は24の基準で差し支えない。
以上が私の考えです。
私が思うには、新語・流行語大賞の意義は、何年も経ってから「2013年はあんな年だったなあ」と思い出す助けになるということです。だから、どれが新語か流行語かということ自体にはさほどの意味もなくて、4つ選ばれたことに、より大きな意義があると考えます。
「○○八段が引退した年はいつだったかな?」「ほら、流行語大賞が4つ選ばれた2013年だよ。」
例えば、こんな会話が何年か後に交わされるかも知れません。
どの言葉が最も流行語大賞にふさわしいかという議論が盛り上がるのはそれはそれで結構だけど、どれも2013年の世相を表現していることには違いはないでしょう。
そういう議論が盛り上がるほど、2013年は新語・流行語が豊作だった年だと人々に記憶されることでしょう。
それで何も問題ないと思いますが。わかりました。こうですね。9手となると後手は4手しか指せないので玉の移動以外は△6四歩の一手しか指せない。となると詰み上がり図は、この形しかない。▲7七桂の代わりに▲6六歩も可。こうなるまでの手順は挙げなくてもわかるでしょう。それにしてもzzzaaaさんは面白いことを考えるもんですねえ。
<盤面開始>
後手:D君
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+—————————+
|v香v桂v銀v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ 角 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v玉 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 角 ・ ・|六
| 歩 歩 桂 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+—————————+
先手:C君
先手の持駒:歩
手数=9 ▲3六角 まで後手番
<盤面終了>1手目を指す前に投了は対局拒否と同義で、すなわち対局不成立とみなされるのが仕様です。
これを負けとされるなら、「それでは挑戦を断ったら負けにされるのか?」という疑問も生じてしまう。
「1手目を指す前に投了」されたら、不愉快の念が生じるのは自然の情ですが、相手に不快感を与えた代償として判定負けが妥当だといえるだろうかとも言えます。
「1手目を指す前に投了」の理由はなんともいえない。後手なのが嫌だったのかも知れないし、受けるつもりのない挑戦を間違って受けてしまったのか、相手から挨拶がなかったのか。
まあ、いちいち審議委員会を開いていられないし、事情聴取も大変です。
こういう問題は微妙で、万人が合意できる仕様は所詮は不可能ともいえるのです。
そんな訳で「残念ながら縁がなかった」と割り切るしかないのかなと思いますけどね。はて?急戦三間飛車とは何でしょうか?もしかして石田流かな?鬼殺しか?新・鬼殺しか?
それならmekuriya流の石田流対策を伝授する準備がないでもないです。
なんなら棋譜をupしてくれませんか?第三局並べてみました。ゴキゲン中飛車は甲斐さん後手番のエース戦法なだけに研究が行き届いている印象。里見さんは、あえて相手の得意戦法を受けて立った訳ですが、こういう風に一本道で筋に入ってしまうと、もう居飛車はねばれない形。里見さんの終盤力は、もっとドロドロした複雑怪奇な局面で発揮されるのですが、甲斐さんも終盤は強い。しっかり緩みなく寄せ切ってしまった。こうなると最優秀女流棋士賞の行方も気になる。取れるかどうかは分からないけど甲斐さん支持の声も挙がる筈です。
▲3五銀が第一感です。以下、△同馬▲同歩△3二銀▲2四銀△同金▲同飛△2三歩▲3二角成△同玉▲3三銀
△同桂▲2一角△4二玉▲2三飛成△5三玉▲3三竜△6二玉▲6四歩△同銀▲6三歩△同金▲4二竜
△7一玉▲8三桂△8一玉▲5一竜△9二玉▲9一竜△8三玉▲9三金△7二玉▲8二竜△6一玉▲7一飛まで。
これは変化の一例で、さすがにうまく行きすぎの感もありますが、といって後手に思わしい受け方もありません。例えば、5手目▲2四銀に対して△同金でなく△4一銀だと▲2三銀成△3一玉▲2二金△4二玉▲3一角までぴったり詰んでしまいます。この図は△5一桂△5二金の2枚の守備駒が単なる邪魔駒ですから後手ひとたまりもない。
変化を挙げれば切りがありませんが、ご検討されたし。
▲6三角成に△7二金の変化は2013/11/19 at 22:45の投稿で回答済です。
ただ今考えなおしてみたら▲6三角成△7二金▲6二飛△7一銀に▲6六桂は△8五竜で失敗です。
▲6六桂のところは▲7二飛成△同銀▲7一金で必至です。次に▲7二馬と▲8一金打以下の2つの詰み筋を受ける手がない。△7一同玉は▲6二金以下、△6三銀は▲8一金打までの詰みです。
飛車をわたしても先手玉は詰みませんから、先手の勝ちです。
いずれにせよ、7一の地点が急所なんですね。
正解手が一つに限定されてないのが難点だけど面白い問題ですねえ。対局中断は対局者が意図しない様々な原因で突発的に起ることもあります。それでも疑わしい場合は、対局相手の棋譜検索をオススメします。「時切」「反則」「判定」「中」がやたら多い会員が居ない訳でもない。
いずれにせよ、対局中断の原因がどちらにあったにせよ、初代再開努力者にならないと判定権は得られません。
どちらの対局者も初代再開努力者にならなかった場合、また初代再開努力者が判定権を行使しなかった場合は、「中」として棋譜は一定期間保存されて、次に両対局者の対戦が叶った場合に中断局が自動的に再開されます。
保存されている中断局が、定期メンテナンスで整理されるかどうかは私は知りません。
中断は望ましいことではないが、不可抗力の場合もあります。その場合でも再開に向けて最善の努力をするのが望ましい。判定権を行使するのは、相手に再開の意志が微塵も窺えない時の最後の手段だと私は思います。
結論を急がずに一定期間じっくり観察する度量も必要でしょう。必ずしも全ての会員が日本人でもないし、ベストの環境で対局している訳でもないのです。対局相手は地球の反対側の国の人かも知れません。 -
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